[東京 13日 ロイター] - SUBARU(スバル)<7270.T>の中村知美社長は12日、2020年の自動車販売は主力の米国市場での伸びが寄与し、世界全体で「若干のプラス」を見込んでいると明らかにした。19年の米国市場は目標の70万台に達し、初のシェア4%台となる見込みで、20年は72―73万台程度を計画しているという。ロイターなどとの取材で述べた。

スバルの19年1―11月の米国販売は前年同期比3.6%増の約63万7753台だった。中村社長は、70万台の年間目標について「いけると思う。年間通じて初のシェア4%台は達成できるのではないか」との見通しを示した。

米国市場全体の需要について中村社長は、19年に1700万台に届くとみるが、20年は前年比「微減」と想定する。セグメント別では、セダン系車種が落ち込む一方、スバルが強いスポーツ多目的車(SUV)系車種は引き続き伸びると見ており、「全需がちょっと下がるようであれば、(スバルの)シェアは上がるだろう」との見方を示した。

ここ10年余りで飛躍的に増えてきた既存顧客の乗り換えを進めるとし、「販売台数が増えれば増えるほど全需の影響を受けるようになる。背伸びをせず、着実なステップを踏んで」成長していくとの方針を示した。