BLACKPINKが放つ「ガールクラッシュ」の魅力。なぜ4人の女性に世界が注目するのか?
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熱のあるすごい魅力的な記事。私にはBLACKPINKの魅力はまだ直観的に理解できていないが、今の時代に彼女らに心酔する人たちが何を求めているのかということは非常に気になっている。
>自分のために自分を笑顔にする
>他人の姿を追うよりも、自分が夢見る明日を見ながら
>「強くいたい」「でも、甘えたい」
こうした言葉は、かつて存在した強い女性の象徴としてのガールズグループとは異なり、単純な女性の強さや自立を訴えるでも、日本の(一部)アイドルのような媚び力を訴えるでもなく、誰のためでもなく自分のために強くありたいと思い、それを受け入れて欲しいと願う、現代の女性の願望を表しているのかもしれない。その為に、比較がわかりやすいハイスペック(高身長、長い足、綺麗な肌、高い歌唱力とダンススキル、など)を求めるのだろう。
だからこそ、強さや自立のなかに、どこかしらの弱さやアイデンティティのゆらぎのようなものが垣間見えることが、多くの人の共感を呼ぶのだと思う。
(他人の姿を追わないというコンセプトを、他人に追ってもらうことで実現するという商業的パラドクスはあるが、得てして人間は自分にないものを追いかけるものである)
これは、反発することがコンセプトだと思われている欅坂46が日本社会のなかで表現してきた強さとはまた別のものだ。
MVを観た感想は、演出・ダンス・メイク等の方向性やクオリティは、多少のオリジナルテイストはあるが正直KARAとどう違うのか私にはわからなかったが、EDMをベースとして、一昔前よりさらにビルボードを強く意識したヒップホップとR&B(昔は日本が最重要な市場だったが今はそれほでもないからだろう)、K-POP的なイントロとインタールード、ガムランのようなエキゾチックなシンセと、韓国の寺院などでみられる赤青緑の「丹青(ダンチョン)」色彩。アジアのアーティストが海外でヒットする要素を兼ね備えているとは思う。メロディよりもコード進行やサウンドそれ自体が重視されている気がする。
あと、やはりタイ人であるリサのビジュアルな存在感は、他の韓国のグループと一線を画している気がする。
DDU-DU DDU-DUでリサが振り回す日本刀のようなものは、柄こそ平巻きで日本方に見えるが、反りも切っ先もなく(敷いて言えば猪首切先)、韓国の歴史上に出てくる刀剣とも似ても似つかないな。