ドイツ銀、やはり投資銀事業が頼り-マイナス金利で融資収入減少
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注目のコメント
銀行の経営環境は厳しく、世界的には3行に1行が危険水域に入っているとのレポートが10月にマッキンゼーから出ています。1000社中354社が消滅の危機に瀕しているとのこと(LeFigaroより)であり、待ったなしの状況になりつつあります。個人的にはグローバル業務の強化が鍵となると思っています。
ドイツ銀行もRPAなどにより先日1万8千人の削減を発表したところですが、マイナス金利による構造的な低収益環境下では当面はコスト削減により利益を絞り出す状態が続くのではないかと思います。
トレーディングなどの投資銀行業務はボラティリティが高く、長期的な施策の根幹に据えることは難しいと思います。もう少し長期的な展望が望める新興国を中心としたグローバルビジネスや資産管理業務などの事業買収も検討する価値はあると思うます。
話は無くなってしまいましたが統合を予定していたコメルツ銀行などは貿易金融や東欧の新興国ビジネスなども持っており面白かったと思います。
邦銀も円の低金利に悩まされていますが、新興国でのリテールビジネスやアジアでの需要に基づいた航空機ファイナンスなどの買収に取り込んみアジアでエコシステムを築き始めています。
ユーロ圏でもフランスの銀行は旧植民地を中心にアフリカ、スペインの銀行は同じく中南米でエコシステムを築いていますが投資銀行業務に加えて業務のグローバル化も生き残る為の鍵になると思います。リストラに次ぐリストラをしつつも、マーケット環境が悪いため、投資銀行部門に頼らざるをえないという厳しい状況が続いています(そして投資銀行部門は・・・)。