【解説】なぜ、「コメダ珈琲」は人気なのか
NewsPicks編集部
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注目のコメント
臼井社長の手腕は本当に素晴らしいと思います。
何をするかよりも、何をしないかを徹底されている印象を受けました。
なぜ人気なのかをユーザーの視点多めで記載されていますが、コメダHDの拡大の凄さは、FC化の仕組みとキャッシュフローを創出しつつ、どこで利益を得るかのビジネスモデルの一貫性にあると考えます。
FCで何を提供するかという観点で、コーヒーもそうですが、モーニングに無料でついてくるトーストのフワフワとコンガリ感は秀逸です。2016年の上場前後に工場に大きく投資されており、それが今の成長を支えているのだと思います。コメダの創業者、加藤太郎氏「繁盛店をつくるには、経営側の立場から考えるのではなく、お客さんの立場から考えること。」
わかっていても、なかなかその視点が保てない企業が多い。顧客視点で考えつづけたサービスは、受け入れられます。アマゾンはそれを「顧客への執着心」と呼んでいます。ワタシが生まれ育った名古屋市北区を離れて、もう30年近くが経つのですが、家の近所にはコメダコーヒーを含む数多くの喫茶店がありました。そこではスポーツ新聞を広げながら、前日の中日ドラゴンズの戦いぶりに話の花を咲かせ、モーニングセットを楽しむ。これが朝の風景であり、今思えばまさに「コミュニティ」でした。
コメダコーヒーは徹底したマーケティングと高精度のオペレーション、一貫したポリシーの下のFCマネジメントで、これを他店舗展開として実現できたのではないかと考えます。スタバやドトールなどの対競合戦略として、ではなく、自分たちのあるべき姿・愛される理由をとことん追求し、そこから外れることなく歩んでこられた結果、ではないでしょうか。