[マドリード 9日 ロイター] - 欧州連合(EU)は地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」を順守しない競合国から域内産業を守る炭素税を、必要な場合にはためらわず導入する方針だ。欧州委員会で気候変動問題を担当するティメルマンス上級副委員長が9日語った。

ティメルマンス氏は当地で開かれている国連気候変動枠組み条約第25回締約国会議(COP25)の記者会見で、温室効果ガスの排出を十分抑制していない競合国からの輸入品に「炭素税」を課す可能性について質問された。

これに対してティメルマンス氏は、世界がパリ協定の履行に動いたため、そうした措置を取る必要がなくなることを期待すると述べる一方、「必要であればちゅうちょなく実行する」と明言した。