【激録】なぜダイキンだけが「韓国勢」を駆逐したか?

2019/12/11

圧倒的な進撃の実録

日本はこのままでは3等国になってしまう──、その男はこう話す。
日本が「失われた30年」で凋落していく中、電機産業は、あらゆる分野で、サムスン、LGといった韓国勢に敗れ去ってきた。液晶テレビやスマートフォン、半導体、さらにはリチウムイオン電池まで…。その敗戦史はもはや枚挙に暇(いとま)がない。
だが、その日本の忌々(いまいま)しいジンクスを打ち破ったメーカーがある。
それが、空調世界トップのダイキンだ。しかも、日本企業が韓国勢に負けまくってきた巨大市場インドに、最後発で乗り込むというハンデを克服して。
(写真:Shivam Saxena/Hindustan Times via Getty Images)
なぜ、ダイキンは激しい戦国市場で、ライバルを「駆逐」できたのか。
NewsPicks編集部は、そのインド進撃のキーマンであり、圧倒的な世界展開で、海外売上高8割のグローバル企業に育て上げた立役者である峯野義博専務に直撃。
「日本はアメリカの20周遅れ、アジアの5周遅れ」と強烈に檄(げき)を飛ばす、「野生集団」のトップ峯野氏に、ダイキンによる海外進撃の神髄を、落ち続ける日本企業へのメッセージとともに語り尽くしてもらった。

ほんまに「駆逐」したんです

──これまで日本企業といえば、韓国メーカーに駆逐される。そんなイメージを植え付けられているかと思います。
「駆逐は言い過ぎちゃう」と言われることもあります。
でも、ほんまに駆逐という言葉が当てはまると思ってます。韓国の某S社とか某L社に聞いてみてください。彼らはダイキンのことを嫌がっているはずですよ。