【楽天】副社長が明かす「社員1万人超え」で迫られた人事改革
2019/12/10
楽天の社員数は今や、グループ会社を合わせると1万9000人を超えている(2019年9月)。直近の5年間を見ても、平均して1200人以上が毎年増えている。
社員が急増する中で、楽天を辞める人の数は「年間1000人規模にまで増えたこともあった」(元社員)という。
また、12月5日に明らかになったようなパワハラもあった。2016年、業務中に上司から暴行を受けて首を負傷し、うつ病も発症した元社員の労災事件である。
果たして、楽天での働き方はどう変わっているのか。
NewsPicks編集部は元楽天社員や現役社員にも取材し、彼らの意見を、人事担当の百野研太郎楽天副社長執行役員・COO(最高執行責任者)にぶつけてみた。
社員が急増する中で、楽天を辞める人の数は「年間1000人規模にまで増えたこともあった」(元社員)という。
また、12月5日に明らかになったようなパワハラもあった。2016年、業務中に上司から暴行を受けて首を負傷し、うつ病も発症した元社員の労災事件である。
果たして、楽天での働き方はどう変わっているのか。
NewsPicks編集部は元楽天社員や現役社員にも取材し、彼らの意見を、人事担当の百野研太郎楽天副社長執行役員・COO(最高執行責任者)にぶつけてみた。
「社員は家族」が基本
──社員数が急増する中で、人事面で最も大切にしていることは何でしょうか。
百野 楽天では「社員を家族として扱う」という考え方を持っています。そして、それを体感できるようにさまざまなことをしています。
2年半くらい前に現職に就いた時に、三木谷(浩史会長兼社長)とも話し、毎年これだけ社員が増えると、さまざまなことが“薄まってしまう”と話していました。
もちろん、楽天グループは、「イノベーションを通じて、人々と社会をエンパワーメントする」ことをミッションとし、従業員が共有すべき価値観・行動指針として、企業倫理憲章や行動規範などからなる「楽天主義」も掲げています。
ただ、本当に重要なところは何だろう、と三木谷と話していました。