火山噴火で５人死亡、１８人けが＝観光で人気の無人島、犠牲者増も―ＮＺ

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• 谷村 研人

  国内航空会社 気象予報士

  ・2019年12月09日

  ニュージーランドの北島周辺は、太平洋プレートがオーストラリアプレートに沈み込む関係でプレート境界から少し内陸側に火山帯が形成されており、日本とよく似た地形となっています。ニュージーランド最大の湖であるタウポ湖は26000年前の破局噴火によって生まれたカルデラ湖で、ニュージーランド最大の面積をほこる湖となっています。ホワイト島はその火山帯でも最北に位置する火山島で、海底からおよそ2000m弱の高さがある火山の山頂付近が海の上に露出した形になっています。
  今回の噴火の程度はそこまで大規模なものではなく、日本で言えば桜島でしょっちゅう発生しているレベルのものなのですが、ここ20年程度は数年に一度、小規模な噴火をする程度の火山活動しか見せていなかったこともあり、火口のかなり近いところにまで人が立ち入れる状況だった模様です。タイミングが悪く噴火したため、日本で言う2014年の御嶽山のような状況であったものと想像されます。
  年間1万人が訪れる人気の観光地であったということで、今後は安全管理について議論されることになりそうです。