ＵＢＳがファンドプラットフォーム売却検討、550億円にも－関係者

（ブルームバーグ）： スイスの銀行最大手ＵＢＳグループの資産運用部門は、ファンドプラットフォームの売却を検討している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。新しく責任者に就任したスニ・ハーフォード氏が業績不振の同部門のてこ入れを図っている。

関係者によると、ＵＢＳはここ数週間、「ＵＢＳフォンドセンター」事業の買い手候補と協議を進めている。売却額は５億スイス・フラン（約550億円）に達する可能性があると関係者の１人は語った。協議は非公開だとして匿名で述べた。

ＵＢＳフォンドセンターでは、ミューチュアルファンドと上場投資信託（ＥＴＦ）、代替投資ファンドを提供している数百社からのファンド６万5000本強へのアクセスが可能。同行の広報担当者はコメントを控えた。　

ＵＢＳはここ１年ほど、ドイツ銀行のＤＷＳとの統合を含め資産運用事業の選択肢を探っている。前任のウルリヒ・ケルナー氏の下で事業再編が実施されたが、資産運用部門は重要な収益性の目標を何度も達成できなかった。

原題：UBS Said to Weigh Fund Platform Sale in Asset Management Revamp（抜粋）

--取材協力：Marion Halftermeyer.

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コメント

注目のコメント

• 宮脇 健

  独立系FP / プライベートバンキング 国際ファイナンシャルプランナー

  ・2019年12月07日

  BtoBのオープンアーキテクチャプラットフォームであるFondcenterの売却を検討とのこと。ファンドマネージャーと機関投資家を結ぶ役割ですが、MiFIDIIなどの規制によって銀行がファンドビジネスをやりにくくなっていたので、ようやく手放せるといったところでしょうか。 AllfundsやFund Labも同じ領域ですが、ファンド業界自体の手数料が下がっていくなか、わざわざ銀行で高い規制コストを払って低収益でプラットフォームを運営するよりはどこかに売ってしまった方がずっとやりやすいのでしょう。
• 西野 純平

  金融機関勤務　永遠の若手 なし

  ・2019年12月07日

  ファンドプラットフォームの存在を初めて知りました。BtoB向けみたいですが、どういう役割なのか識者に聞きたいです。