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僕としてはこういうことをインタビューで話したかったんだよね、という内容です。
今回のテーマが、「時計」をテーマにしたものだったのですが、実は僕自身は時間と組織とナラティヴというテーマに関して、一時期研究をしていました。なので、今回のテーマはドンピシャというか、あまり語る機会のなかった時間と物語との関係、それと、僕自身の研究で考えていることについてお話をしています。

「チャンスの神は前髪しかない」という言葉がありますが、これは、ある時間(チャンス)は他の時間に対して特別な価値を持っている、という意味です。
例えば、獲物が出てきたときに、タイミングを見計らって仕留める、という時、これは時計で何時何分というのとは異なり、その時その瞬間にだけ、特権的な価値がある時間であると言えます。
時計的な時間のことをクロノス(クロックの語源)と言い、このチャンスとしての時間のことをカイロスと言います。
ナラティヴ(物語)の世界は、このカイロスをどのように捉え直すか、という領域なのです。

・・・と書くと、なんのことやら?という感じがすると思いますが、記事は、今の企業社会への問題意識から、ナラティヴをどのように必然性を持ちながら変えていき、よりよいものへと変えていけるか、ということについて述べています。
冒頭にも書きましたが、こういうことを結構元々考えてきて、お話できてとても楽しい時間でした。
あと、ビジネスメディアでミシェル・ド・セルトーの哲学やブルーノ・ラトゥールの「モノの民主主義」について語るとは思ってもいませんでした。
こういう事を考えながら『#他者と働く』も書いたりしていたので、背景を語れて良かったなあと思っています。
ぜひご一読いただければ幸いです。
自分ではなかなか気づくことができないのですが、自分では気づくことができないということに自分で気づく必要があります笑
「どうすれば自分の物語に気づくことができるようになるか。これは、自分一人で頑張るよりも、他者の視点を借りて助けがあったほうがいい。私たちは、他者を必要としている存在なんです」
スクラムだから、個々人が自律して動きながらも、関わる人ががっちりと組み合っています。だからなんとなく全体像を共有しながら、部門間を行きつ戻りつして製品を開発できる。それが日本の製品開発の強みだと。
他方で当時のアメリカ企業は、フェーズごとにバトンを受け渡していくリレー型なので、人の重なりがないんですよ。


イノベーションを起こさなければいけないと言って新しい組織をたくさんつくるけれど、横の連結がないから機能分化が拡大し、階層間の距離は遠くなり、部分最適化が進んでいきます。
つまり、かつての機動力のあるスクラム的な連携は影を潜めて、非常に鈍重な組織に変質してしまった。このあたりは一橋大学が行った「組織の重さ」についての研究(※)にまとまっています。
人は意味づけしていく生き物なのだなと改めて感じました。

起こった出来事には起こったという事実しかなくて、そこにどんな意味や価値があるかは人によって感じ方は違う。

だから、なぜ、そのように感じたかをわかちあうことはセラピーにもなるし、イノベーションの源泉にもなる。
宇田川先生のすばらしいお話に共感と感銘を受けながら最後まで読んで…特に「時間」の部分について、すごく腹落ちして…最後の最後に40万円也!の時計のCMで終わっていたのが、すごく興ざめでした…

※個人的な見解であり、所属する会社、組織とは全く関係ありません
クロノスとカイノスに関しての説明が分かりやすい。
相手を知るため、スムーズなコミュニケーションのために、相手のストーリーを理解することは大切。