[ブリュッセル 5日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が発表した第3・四半期のユーロ圏域内総生産(GDP)確報値は、第2・四半期と同じく前期比0.2%増だった。前年比では1.2%増だった。

10月のユーロ圏小売売上高は前月比0.6%減と今年最大の落ち込み。ロイターがまとめた市場予想の2倍の減少率となった。前年比では1.4%増で、市場予想(2.2%増)を大きく下回った。

GDPと小売統計は、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)を巡る不透明感や世界的な貿易摩擦でユーロ圏の見通しが芳しくないことを鮮明にした。

第3・四半期のGDP確報値は速報値から変わらず。

内訳をみると、最大の押し上げ役が家計支出(0.3%ポイント)で、政府支出と設備投資も0.1%ポイント寄与する一方、貿易と在庫変動はマイナス寄与した。

10月の小売統計では、非食品、特に通販の販売が落ち込んだ。ただクリスマスに向かって11月、12月は回復が予想される。

第3・四半期のユーロ圏の雇用は前期比0.1%増で、第2・四半期(0.2%増)から伸びが鈍化した。前年比伸び率も1.2%から0.9%に減速した。