South African Airways in Limbo as State Considers Bailout

コメント

注目のコメント

• 梅本 優香里

  アフリカビジネスパートナーズ

  ・2019年12月04日

  先週FTが「破産が近い」と書いた国営南アフリカ航空。2011年以来損失が続き、すでに債務返済のための公的資金が注入され今後3年分も支援が決定していますが、レイオフに反対する労組のストライキが11月にあり欠航が生じたことからキャッシュフローが逼迫し「フライトを飛ばす資金もない」と報じられています。
  
  経済界からの支持が高い現在の財務相は、追加支援に以前から消極的で、「破産もやむなし」の意見を表明しているため、一気に「破産か」という報道が増えました。
  
  ただ、追加支援を政府から引き出すためのリークかも、とも思っています。
  
  南アと海外の間の国際線は、いくらでも他の航空会社がありますが（言い換えると競争が厳しい）、ヨハネスブルグ・ダーバン・ケープタウン間など国内で飛行機移動がさかんな南アの国内線は、南ア航空およびその傘下LCCが選択肢であるため、ちょっと困りますね。
  
  なお、すでにカタールやエチオピアが出資や融資などの救済の意思を表明しています。
  
  報道の影響で、航空保険会社が数社、南ア航空との取引を停止すると表明しています。