[ロンドン 3日 ロイター] - JPモルガンは3日、石油輸出国機構(OEPC)と非加盟産油国で構成する「OPECプラス」が協調減産拡大で合意するとの予想を示した。世界的な供給過多を解消するため、現行の日量120万バレルを2020年末まで150万バレルに増やすとした。

OPECプラスは今週5─6日にウィーンで会合を開く。

JPモルガンのアナリスト、クリスティアン・マレク氏によると、OPEC主要国のサウジアラビアは現行の生産枠である日量1030万バレルを1000万バレルに縮小することで合意する見込み。また、特にイラク、ナイジェリア、ロシアなどに対し、従来の減産枠を順守するよう促すとみられる。

マレク氏はロイターに対し、サウジには原油価格を下支えし、1バレル=60─70ドルに維持するために減産拡大が必要だと指摘。この価格は自国予算の均衡を保つ水準に近いという。

1310GMT(日本時間午後10時10分)時点の原油価格は、北海ブレント先物<LCOv1>が0.39ドル安の1バレル=60.53ドル。