「失われた30年」に終止符を打つ日銀の秘策とは
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「デジタル通貨でマイナス金利」について簡単に纏めて寄稿させて頂きました。
諸々のマクロ変数を所与として計算するのみの通貨のフェアバリュー計算と異なり、自分から様々な状態をつくりだす金融政策は奥が深く、とんちんかんなことを言っていないかのバックグラウンド・チェックだけでも疲れるくらいで、中央銀行の方はすごいなあと改めて思いました。
注目のコメント
本物のマイナス金利政策は、マイナス金利深堀りのことのようであり、それが残された唯一の政策であるというのは正しいだろう。しかし、
「日本銀行がデジタル通貨(以下、デジタル円)を現在の円(以下、キャッシュ円)に加えて発行し」
とあるが、日銀が準備預金は現在では既にデジタル化されており、実際マイナス金利も付与されている。新たに日銀がデジタル通貨を発行する必要は全くない。マイナス金利を免れるために現金に逃避するのを防ぐために、現金をデジタル通貨に替える際にマイナス金利に相当する課金をするのが、そこでの「クローリング・ペッグ」である。
それ以外の方法は
https://supplysideliberaljp.hatenablog.com/entry/2019/09/12/194423
を参照。つまりは、日銀自体が新たにデジタル通貨を発行することは、マイナス金利深堀りに本質的に必要なわけではないのである。
確かに高インフレによる実質ベースでのマイナス金利は数多く経験されている。名目ベースでマイナス金利にするのは、政策に対する国民的理解が必要であり、日銀はそれを粘り強く説明する必要がある。結局は、日銀の政策決定者達がその気にならなければできない。マイナス金利でいつも思うのは「何年経っても答えが出ない課題は設問自体が間違っている」可能性が高い。中央銀行がするべきは通貨の価値を守ることであり、金融システムを健全化し続ける事。需要がないのに供給をコントロールしても何も起きない。
日経平均最高値からもう30年ですか。その方が感慨深いです。と言っても当時小学生だったのであまり実感はありませんが、なんとなく懐かしく感じるんですよね