中国、台湾人材3000人引き抜き 半導体強化へ
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半導体は中国に欠けているもの。だから貿易摩擦でもキーになってくるし、それに対応していくために国策的に注力している領域。
半導体は設計・製造・装置・材料、全てが必要。設計は一定できるが、個々に出ているのは製造周り。加えて装置や材料は日本・米国などへの依存が多いので、そこも長期的には抑えたいと考えるだろう。中国は大きくしかも長期の計画を練る一方で、弱いところを強化することも忘れていないようだね。
弱いことが知れてしまった半導体での人材の引き抜きに余念がない。これが強いのが台湾だ。モーリス・チャンさんのTSMCなのだが、このトップの経営幹部から現場の技術者まで、高級で引き抜いているというのだ。いずれは自前のスキルもできるだろう。
今の時代、こんな引き抜きはビジネスでは当前のことだ。ましてや、中国語も話せる、英語もOKであることが多い台湾には多くのタレントがいるので、断るのが難しい好条件で引き抜くのだ。
同じようなことは日本でも起こったね。多くの日本企業が大成功していた70-80年代。
しかし次第に経営者はおおいに苦労してのし上がってきた世代から、どちらかといえば新卒、冷戦と日米安保の枠組みで、「産官学」のカルテル的なモノづくりで成功したという背景をついつい忘れ、自分たちが頑張ったからなどと、「ジャパン・アズ・ナンバー・ワン」ついつい、経営者にうぬぼれが出始めていたころ。
そのころから失われた30年、韓国に好条件でひきぬかれ、そこから韓国のサムソン、台湾のTSMCなどが日本を席捲しはじめた。
そこから今度は中国に引き抜かれる。これがグローバルの実態なのだろうね。
産業界、がんばってくれ。経済を引っ張るのが産業界なのだからね。