【伝授】社内会議を攻略する「準備6点セット」

2019/12/8
社内会議に向けてしっかり準備をしたのに、本質から外れた「重箱の隅をつつく」ような細かい質疑ばかり受け、却下されてしまった――そんな経験を持つビジネスパーソンは少なくないだろう。
社内会議で最も勝ち取るのが難しい意思決定、それが新規事業への投資だ。
最終回となる本記事では、社内会議を通すコツを解説したい。
東京大学経済学部卒業後、株式会社リクルートに新卒入社。自ら立ち上げた事業を子会社化し、創業社長として150人規模まで事業を拡大後、上場後のリクルートホールディングスにおいて新規事業開発室長を担い、グループ全体の事業開発を統括。1500件の新規事業案創出と、300社のスタートアップ企業の支援経験を経て、2018年に起業家へ転身。遺伝子解析ベンチャーゲノムクリニックの共同創業と同時に、企業内新規事業開発の支援を行う株式会社アルファドライブを創業し、2019年にユーザベースグループ入り(発行済全株式売却)。2018年6月よりUB Ventures ベンチャーパートナー、2018年9月よりニューズピックス執行役員へ就任。著書に『新規事業の実践論』がある

社内会議の存在意義とは

まず大前提として、立ち上がってもいない新規事業を「正しく評価する」のは、経営陣だろうが、百戦錬磨の投資家だろうが、誰にもできないことを知っておこう。自分たちが確信している新規事業の可能性が、そのまますべて伝わるなんてことはあり得ないのだ。
それを踏まえたうえで、経営陣をはじめとする決裁者たちは、提案のどこを見て判断を下すのだろうか。