【新】今必要なのは、「強いリーダー」ではない

2019/12/3
今こそ、カリスマ性や権威には頼らないリーダーが必要だ。
時代によって求められるリーダー像というのは移り変わる。その最新状況を、心理学から読み解いているのがスタンフォード大学のスティーヴン・マーフィ重松氏だ。
スタンフォードで教鞭を執って17年、マーフィ重松教授が医学部で教える授業のエッセンスとこれまでの研究をまとめた「スタンフォード式 最高のリーダーシップ」が今年日本でも出版され、中国、台湾、韓国でも発売される予定だ。
今、この時代だからこそ、求められるリーダーとは一体どんな人物なのか。NewsPicks編集部が、マーフィ重松氏に詳しく聞いた。
スティーヴン・マーフィ重松 / スタンフォード大学の心理学者
ハーバード大学大学院で臨床心理学博士号を取得。1994年から12年間、東京大学大学院で助教授として教鞭を執る。その後、スタンフォード大学の「ハートフルネス・ラボ」を創設、マインドフルネスやEQ理論を通じてリーダーシップを磨く方法を学生に伝えている
カリスマ性だけではダメ
──新しいリーダーシップが必要だというところから本が始まります。この本を書いた理由はどこにあるのでしょう。
マーフィ重松 シリコンバレーには若いリーダーがたくさんいます。彼らは20代で、すでに影響力を持って社会で活動しています。
しかし、一般的に社会でいうお金や名声という成功を収めている一方で、彼らが「生きる目的」を持つことに苦労している現状も見てきました。