子供の小遣いに焦点を当てたチャレンジャーバンクのPixpayとは?
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子供にキャッシュレス決済を学習させるためのアプリとカードを発行するサービスには英国のOsperやGo Henry、フランスにもスタートアップが提供するMorning Stepやネットバンク最大手のブルソラマが提供するKadorといったサービスがあります。このPixpayはフランスで提供されているサービスの中では最も洗練されているように見えます。
他方で日本でここまでアプリと統合された子供向けカードのサービスはまだ皆無ですね。現金決済比率の高さ、カード決済に関する意識、少子化故の市場優先度の低さなど幾つか要因はあると思うのですが、一つ注目して良いのはBanking-as-a-Service(BaaS)のTreezorです。この会社が日本語の記事で言及されるのは珍しいと思います。
BaaSはスタートアップや既存の企業が銀行機能を自社サービスに組み込むことを可能とするプラットフォームを提供します。MasterCardと提携したソシエテジェネラル傘下のTreezorの場合、利用企業として割り勘サービス最大手のLydiaが知られています。
これはKyashの進化版の様なサービスで、プラスチックカード発行はもちろんApple PayやGoogle Payにも対応し、集めた割り勘をその場でタッチ決済で支払えます。他にも旅行時に同行者と旅行費用をまとめて管理する共有サイフや、お祝い事のプレゼント資金を皆で集めるマネーポットなど、生活の様々なシーンに対応したお金の収集・共用機能を提供しています。
Treezorの動きを受けてVISA陣営でもナティクシスと組んだXpollensというBaaSが立ち上がっており、第一弾としてLinxoというスタートアップが銀行サービスを始めます。日本で言うとマネーフォワードが自社の銀行口座とデビットカードの発行を始めるイメージです。なるほど、モバイルアプリを起点としてお金のやりとりをさせるということですね。
リアル店舗をもつ必要性もなく問い合わせもアプリベースにすれば、人件費なども削ることもできるし。
モバイルアプリが進化したがゆえの新しい商売ですね。
確かに、おそらく、大手の銀行のシステムは同じ大手のベンダーが開発を握っており、かつ、UX、UIに優れたものが作れるかというとそれはまた別の話ですからね。
面白い時代になってきました。