仏当局、気候変動巡る銀行ストレステスト実施へ=中銀総裁
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大手行は現時点で環境問題への主な対応として責任銀行原則などの自主規制を策定しています。
公的な枠組みとしては、併行してタクソノミー**の話があり、これをどうリスクとして銀行のアセットに反映させるべきかという議論があります。今回のストレステストも含めて欧州勢がリードしています。
また、第三者機関であるS&Pなどの格付機関においては、ESG(環境社会ガバナンス)を格付けに反映させるという動きがあります。
銀行や国際機関で色々なタイプのリスクを見て来ましたが、個別債務者の格付け手法の一環として一定の範囲でESGを織り込むべきなのではないかと個人的には考えています。
** 欧州が主体で進められているサステナブルな経済活動を特定する分類方法今年の台風・豪雨等で、国内大手損保会社は合計1兆円を超す保険金支払いが生じるとか、自然災害等の金融機関への影響は看過できない状況になっている。
気候変動に起因するか否かは不問としても、(起きてほしくないが)大規模自然災害等が生じたときの金融機関の財務への影響を見極めることは、システミックリスクに対応するために重要だろう。
その点で言えば、パンデミック(感染症の大流行)のストレステストも必要ではないか。この中銀による気候変動への取り組みの話題は尽きないですね。
BOEがトップランナーで2021年にストレステストを実施するとしていましたが、フランス中銀が来年に導入ということで、もっとも先進的な取り組みなるか。