【独占】ぺんてる創業家が語る、「コクヨvsプラス」戦争の裏側

2019/12/2
この争いに、幸せな結末は訪れるのか。文具大手ぺんてるをめぐる、株式争奪戦が佳境を迎えている。
発端は2019年11月15日、文具最大手のコクヨがぺんてるに対して、TOB(株式公開買い付け)の実施を発表したことに始まる。
すでに所得済みの約38%と合わせて過半数取得を目指し、ぺんてるを子会社化することが目的だ。
しかし、これに対してぺんてるは反発。業界2位のプラスに助けを求め、友好的な第三者「ホワイトナイト(白馬の騎士)」として名乗りをあげたのだ。
両社は、筆記具に強いぺんてるを取り込むべく、株主に対して株式の譲渡を呼びかけている。
株式の買取期間はコクヨが12月9日、プラスが12月10日で、メディア上で激しい舌戦が繰り広げられた争いも、あと10日ほどで戦いに決着がつく予定だ。
ただ、一連の騒動の中には、まだ語られていない「裏側」がある。ぺんてるをめぐる争いを正確に理解するためには、7年前にさかのぼる必要がある。
2012年、ぺんてるでは創業家の社長が解任されるクーデターが勃発した。そのお家騒動が、今回の株式争奪戦の遠因になっているのだ。
その時、何があったのか、NewsPicksは追い出された張本人である、3代目社長の堀江圭馬氏を直撃。クーデターの真相やコクヨvsプラスの背景を語ってもらった。
堀江圭馬(ほりえ・けいま)/ラーテルハート代表取締役社長。2002年に創業家の3代目として社長に就任するも、2012年にクーデターで解任。2018年に、消費財を対象とした新製品開発の支援事業を営むラーテルハートを設立した。
きっかけは「7年前」
──ぺんてるをめぐるコクヨとプラスの一連の騒動は、7年前に堀江さんが解任されたクーデターが遠因となりました。
2012年5月23日、当時ぺんてるの代表取締役社長だった私は、取締役らのクーデターにより解任に追い込まれました。