[フランクフルト 29日 ロイター] - 独自動車大手ダイムラー<DAIGn.DE>は29日、全世界で向こう3年間で少なくとも1万人の人員削減を実施すると発表した。

自動車業界では販売減に直面する中、電気自動車(EV)に投資を振り向けるための経費削減が続いており、ドイツでは今週に入りフォルクスワーゲン<VOWG_p.DE>の高級自動車部門アウディ<NSUG.DE>が人員削減策、高級車メーカーのBMW<BMWG.DE>が賃金削減策を発表した。

高級車メルセデス・ベンツを傘下に持つダイムラーは声明で「自動車業界は現在、歴史上最大の変革期のただ中にある」と表明。労働組合と合意に達したとし、従業員数を3%削減すると発表した。

人事担当役員は、削減数は「5桁台の低い方」、もしくは少なくとも1万人になるとしている。ダイムラーの従業員数は第3・四半期末時点で30万4680人だった。

ダイムラーは人件費を2022年末までに約14億ユーロ(15億4000万ドル)節減したい考え。

ドイツでは自動車部品のコンチネンタル<CONG.DE>やオスラム<OSRn.DE>なども削減策を発表している。