【新】ヘルスケアの新常識。「生きる目的」が万病を防ぐ

2019/11/29
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、ミシガン大学の公衆衛生大学院(School of Public Health)で教鞭をとる、ヴィクター・J・ストレッチャー教授だ。
ストレッチャー教授は、心臓の難病に冒された娘が19歳で突然死した出来事をきっかけに、「生きる目的」に関する研究を開始。より健康で幸福な人生を送るために「生きる目的」がどのような役割を果たしているのかを科学的に解き明かし、国内外で啓蒙活動を行っている。
「人生100年」と言われる今の時代だが、「ただの長生き」はむしろ不安材料でしかない。しかし「生きる目的」があれば、心臓発作や脳卒中、アルツハイマー病などのリスクを大きく低減できるという。
今回、NewsPicksは、来日したストレッチャー教授にインタビュー。「ただの長生き」ではなく、「健康に(認知症とも無縁に)長生き」するためのヒントを聞いた。
ヴィクター・J・ストレッチャー/ミシガン大学教授。パブリック・ヘルス(公衆衛生)大学院で、イノベーションやソーシャル・アントレプレナーシップの教鞭をとる。行動科学と先端技術を用い健康・幸福度の向上を目指す先駆者として知られ、ジョンソン&ジョンソンが運営する “デジタル・ヘルス・コーチング”のウェブサイト Health Media の設立者でもある。これまで 100 以上の論文を科学ジャーナルに寄稿し、ウォール・ストリート・ジャーナル、ロサンゼルス・タイムズ、WIRED など数多くのメディアで研究が取り上げられている。

目的を定めると「耐久力」が増す