【解説】ティファニー、大資本LVMH傘下へ。狙うは「時計」

2019/11/29
「ルイ・ヴィトン」や「ブルガリ」など高級ブランドを傘下に持つフランスのLVMH(モエ・ヘネシー・ルイ・ヴィトン)グループは11月25日、アメリカの老舗の宝飾ブランド、ティファニーを買収すると発表した。

買収総額は162億ドル、日本円で1兆7700億円に上る。LVMHとしては、過去最高額の買収となった。

LVMH・ティファニー双方にどのような背景や思惑があったのか。

早稲田大学ラグジュアリーブランディング研究所で所長を務める長沢伸也教授が解説する。
「宝飾・高級時計」部門が弱かった
今回のLVMHによるティファニー買収は、両社にとってウィンウィンでした。LVMH側の狙いを考えると、ティファニー買収によって大きく2つのメリットがあります。
まずは、弱かった宝飾・高級時計事業を強化することができる点です。
1837年創業のティファニーは、世界的に有名なアメリカの宝飾品のブランドです。
時計や香水、カバンなどの小物もありますが、やはり主力商品は、シルバーアクセサリーなどの銀製品を含む宝飾品です。日本では、特にオープンハートのペンダントがクリスマスの贈り物に人気ですね。
オープンハートのペンダント(写真:高口裕次郎/アフロ)