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消費者向け総合家電・メディア企業。テレビ・デジタルカメラ・スマートフォン・ゲーム機(プレイステーション)などデジタル家電、映画・テレビ番組・音楽などコンテンツ、世界トップシェアのイメージセンサーなどを手掛ける。事業ポートフォリオ再編を進め、2020年8月には上場子会社で生命保険などを手掛けるソニーフィナンシャルHDを完全子会社化。
時価総額
16.3 兆円
業績
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記事で大村氏が触れられている車載の特殊性の困難や今のシェアの低さはある。ただ、特殊性は採用などによって対応をしている(日本電産の車載モーター事業と同じような形)。
何より強いと思うのが、成長フェーズと資源の組み合わせ。今からまさに普及率が上がっていくというタイミングで、そうすると開発資源も量産資源も、それらの源泉となっていく資金資源も必要。どんなにこれまで知見があっても、部品・完成車メーカーの要求する規模で開発~量産までできなければ、ほかのサプライヤーに行く。だから伸びているタイミングは供給力があるところにシェアを奪われやすい。そして成長しているタイミングで案件を取れて行くと、そこで知見が貯まっていくから、より開発サイクルに食い込める。
採用やCMOSセンサー工場の増強などをソニーは今やっている。「パワープレー」は今のソニーの状況では完全な勝ち筋だと思っている。一番良いのはOmnivision買収だろうが…ON Semiのシェアが高いので、車載だけで限定できれば独禁法も行ける?ちなみにON Semiは時価総額約1兆円(売上約6500億円でイメージセンサは1000億円もいかないはず、パワー・アナログ半導体が強い)、Omnivisionは2015年に中国系ファンドが約2000億円で買収。
https://newspicks.com/news/949081
後編では、前編のスライドで紹介した、車載の成功を占う上での3つの疑問(①車載で後発のソニーが市場シェアをとれるのか②車載は十分な市場があると言えるのか③車の「眼」は、センサーが正解なのか)を大村氏にぶつけました。
車はほぼ屋外で使うので常時野晒しみたいな状態で、更に国によっては常に高温高湿みたいなところもあるので、デジカメ、スマホとは桁違いに厳しい環境で絵を撮り続けないといけません。
その辺りの課題に対しても自動車業界から人を引き抜いて開発を加速しているみたいなので、解決できると思っていますが。
https://newspicks.com/news/4016761/
↑の記事だとオンセミも結構Sonyを意識してるような書き方なので、高感度性能なんかはやっぱり優れてるんでしょうね。
今Sonyのデジカメに載ってるようなセンサーが車に載せられるようになったら夜間はすごく心強いなあ...
そこに車載となると個数ベースでのインパクトはなかなか増えないでしょう。
ソニーのターゲットは確実に低画素ではなく高画素/高解像度のADAS向けやマシンビジョン向けと考えれば2025-以降の自動運転時代にどうデファクトを切り取りにいくかという勝負。LiDARもRADARも必要だが、カメラも今のところ信号や標識やハンドサインを確認するのには必要。(記事でも指摘があるが、完全自動運転時代にはカメラは不要になるかもしれないがそれはなかなか先の未来だろう。)
また、車全体に占める付加価値も重要な論点。スマホだと差別化要因がカメラのみになりつつあるので、イメージセンサーの付加価値も高い。
一方で車、特に自動運転車は、イメージセンサー以外も様々な価値の組み合わせで商品ができており、完成車の価格帯がある程度決まっているとすると、各技術・部品は完成車メーカーが求める一定のコスト内に収める必要が出てきます。つまり、イメージセンサーの価値が高いから最終製品も値上げ、ということがしにくい構造にあるとの認識です。
とはいえ次の分野として挑戦せざるを得ないですから、その中でいかに搭載個数を増やすか・付加価値を上げるかが勝負だと思ってます。
ただ、既に存在しているスマホよりも車よりも、もっともっと大きな市場がありますよ。そこを探し、開拓してみてはどうでしょうか?それこそ、ソニーらしいと思いますが。
自社の強みを理解しそこを起点にマーケットを変えたり、拡張したり、とされている学びの事例だと思いました。
これから自動運転始めさまざまなクルマを取り巻く環境も変わりますが、さきを見通す力と見立ててアクションにつなげる力、常日頃から研鑽が必要。
>スマホや車で培った技術力は、例えば工場の自動化に使うセンサーなど、他の分野にも生きてきます。
アプリケーションは違っても、「センシング」の需要はどんどん高まっています。車はアプリケーションとしてわかりやすいですが、インダストリアルの世界でも、応用範囲は広い。
工場で使うセンサーだけでも、いろいろな用途が考えられます。
これまで人が目視で行っていた検査をセンサーで行えるようにするといった使い方もあれば、人の作業や動きをモニタリングして行動特性を分析し、作業効率をアップさせるための提案を行う、といった使い方もあります。
都市と組み合わせなければ、当面続くL4までの自動運転では
モビリティの大変革にはいたらず、また逆にこれこを進むのでは。
勝てるか、というよりも次の次元の安全・安心空間をリードしていって欲しいです。