産学官連携の成功論。スキーム開発による地域再興エコシステム
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産学官の連携が強いな~と思ったのはエストニアに行ったとき。連携の仕方や、それぞれの動きがすごくワークしていた。それにより、サンドボックスが広いというか、いろんなことを試せる環境があったし、うまくいったものを守る力も。
文中にある「作られた格好だけの産学官だったら誰も幸せにならない」というのは本当にそうだなと思っていて、形だけの連携だったり、手段が目的かしている連携では、やはりブーストしていかない。目的を明確にして、それに対して産学官連携が有効になっていて、さらにそれぞれがモチベーティブになれる要素がそろってワンチームになれるかどうかが重要。
注目のコメント
つたない経験のかぎりですが、スキーム開発によるエコシステム形成には完全同意ですが、地域の関わりには注意が必要。ソーシャルキャピタルの集積と活用において地域性は一定の機能を発揮しますが、参加機会は海外を含む他地域にひろく開かれるべきであり、地元に閉じた「仲良しクラブ」ではまず成功しません(が、この「オラが村」的根性は非常に根強い)。
あと産官学連携で重要なのは、1にも2にもイコール・パートナーシップの精神、3, 4が無くて5に助成金。「企業は研究に協力して当たり前」という草も生えない観念が染みついている大学研究者は少なくありません(またこういう手合いは改心はまず無理)。学のリーダーの資質に依存するところが実に大きいと感じます。
最後に番宣。川崎の臨海部の「キングスカイフロント」は、ペプチドリームやサイバーダイン、J&Jやメドトロニック等の「産」、国立医薬品食品衛生研究所や国プロなどの「官」、そして神奈川県立保健福祉大学や慶應義塾大学あと東京工業大学の「学」が集い、アツい産官学連携プロジェクトが多数展開中です。ぜひ小島新田にGO!確かに。これまでは、産と官が学を利用したいという一方通行の論理での手段でしかなかったような気がしますね。
企業間の技術提携でも同じように、利用し合った末に何を生み出すのか?といった目的やビジョンを共有したプロジェクトになっていなかったのかもしれません。
私がいるオランダでは産官学もそうですが、これにNPO団体や政治も入ってきて、国の方策を決めることもあります。今後は、卓越したファシリーテーション技術を持ったヒトたちがその巻き込み力という意味でもキーパーソンになっていくのかもしれませんね。