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バリュエーションの考え方は、下記ICC記事のメルカリCFO長澤さんのご発言に共感します。
https://industry-co-creation.com/management/6393

長澤さんの発言は、未上場会社の(そして上場を目指す会社の)バリュエーションに係るものです。すなわち、「フェアバリュエーションにこだわる」というものです。
CFOには、既存株主のために安価な価格での希薄化は許されません。したがって、希薄化を伴うエクイティ・ファイナンス時にはバリュエーションを「フェアに」高くしないとなりません。
一方、将来の株主(上場後は一般論投資家も株主になる)のことを考えると、長期的な株価の適切な形成(会社の円滑な運営に繋がる)のために、ビジネスの実態以上に不当に高過ぎる価格は問題となります。高値掴みした投資家 = 将来の株主が損失を被り、不満に思うからです。したがって、この観念からもやはり「フェアに」バリュエーションするしかありません。

なお、これがM&AでのOutright sale(会社の完全売り切り)であれば話は別です。ゼロサムゲームのM&Aでは、既存株主のために、最大のバリュエーションにて値付けされるよう知恵を絞って遠慮なく交渉します。この意味では、M&Aのバリュエーションの方がやりやすいとも言えます。
経営陣は未上場、上場問わず、フェアバリュー(適正価値)を意識すべきという点は共通です。IPOを目指すスタートアップであれば、まさに上場はスタートであってゴールでは無いという事をビジネスは勿論ですが、バリュエーションの面でも意識すべきと考えます。
IRは継続開示と継続したコミュニケーションが基本になるため、経営陣、特に資本市場と最も向き合うCFOは上場後も見据えた資本政策、その時点の適切なフェアバリューを追求することが継続した企業成長には必要です。
語義的には「高すぎる」のも「低すぎる」のもよろしくないのは当然と言えば当然で、ほとんどトートロジーなんじゃないかという気もします。
会社サイドから見ても「とにかく高ければ高い方がいいというものでもない」という意味では、その通りでしょうね。

問題は「高すぎた」のか「低すぎた」のかは、後になっての結果でしかわからないということ。ベンチャー投資は限られたプレイヤー間での相対取引ですし、結局のところは需給関係でものごとが決まります。
会社側も投資家側も、互いの主観をぶつけ合って、条件が折り合えば成立するという類のもの。その過程で、双方共に、極端な情報の歪みを悪用していなければ、それでいいんじゃないでしょうか。

いずれにせよ、調達時点での他者から「高すぎる」という評価をはね除けて、結果で正当化して見せるのが、経営者の心意気というものでしょう。
少し論点はズレますが、
VCのビジネスモデルからすれば、
「なるべく安く入り、なるべく高くExitする」ことがリターンを高める基本です。
VCはなるべく安いバリエーションで入りたいと思っているのが普通ですが、安すぎるバリエーションを提示すれば当然スタートアップに選んでもらません。
したがって、多少低いバリエーションだっとしても「入ってもらいたい」と思ってもらえるよう、ブランディングやサポート体制の充実に力を入れているわけです。

一方で、スタートアップ側の視点に立てば、バリエーションが高いことは魅力の一つだと思いますが、
「バリエーションのみならず他の要素も検討したうえで、その投資家に入ってもらいたいのか?」
はよく検討するといいと思います。

一度付き合うと決めた投資家とは少なくとも数年の関係性になるので、相性はバリエーションと同じくらい重要な要素です。
スタートアップが高いバリュエーションで資金調達することにはメリットがありますが、高すぎるとデメリットもあります。ということを、Coral Capital創業パートナー兼CEOのJames Rineyが書きました。起こり得るマイナス面について、WeWorkの例があがっていますが、負のスパイラルというのはあると思います