[ウィーン 25日 ロイター] - 欧州中央銀行(ECB)理事会メンバーであるホルツマン・オーストリア中銀総裁は、今後数カ月中にECBの政策目標に関する議論が行われ、すべての政策目標が議論の対象になるとの考えを示した。

9月に就任したホルツマン総裁は、ECBにインフレ目標の引き下げを求め、マイナス金利を批判している。

会見で「政策目標の修正や見直し、どういう金融政策を追求すべきかなど、議論内容に関する話し合いはなおオープンで数カ月続くだろう」と指摘。また、1月初旬から見直しに入る予定で、あらゆる政策が議論の対象になるとしたが、どの政策が変更される可能性があるかは定かではないと述べた。

ECBのラガルド新総裁は13日、理事会メンバーをECBの外での私的な会合に招き、政策決定を担う理事会の今後について率直な意見交換を行った。

ホルツマン総裁はこれについて、「話し合ったのは、基本的に将来どのように協力していきたいか、どういうプロセスにすべきか、どう過去から変革すべきか、政策決定のレベルでどう互いにやり取りするかといったことだ。従来のやり方を改善するために良い方向に向かっている」と述べた。