価格をテクノロジーの力で最適化する。「プライステック」の全貌

2019/11/29
 最前線で活躍するイノベーターたちの講義をオンラインでお届けする動画講義『MOOC』。
 今回は株式会社空 CEO 松村大貴氏の「プライステック 『価格』に革命を起こすテクノロジー」を配信する。
 あらゆるビジネスにおいて避けることができない「値付け」。これまで属人的に行われるケースが多かっただろう。
 しかしAIやビッグデータの登場により、値付けの考え方が大きく変わろうとしている。テクノロジーの力をフル活用して最適な価格を導く「プライステック」が今後社会に大きなインパクトを与えるかもしれない。
 本講座では、プライステックの国内第一人者である松村氏が、プライステックの全体像を「約3分×10回」で講義。全話視聴すれば、値付けに対する考え方もアップデートされるだろう。
 今回は無料公開中の第1話の内容と第2話以降の概要についてお伝えする。
「プライシング」は経営課題
 松村 皆さんは商品やサービスの値付けと聞くと、どのようなイメージを持ちますか。
 例えば、カップラーメンの新商品を販売するとします。この時、どのように価格をつけるでしょうか。
 一つは「競合調査」という手法があります。また「原価ベース」で価格を決定するという発想もあるでしょう。
 しかし、カップラーメンは季節によって売れ行きが大きく変わります。また山の頂上など場所によっても変わるでしょう。
 このように価格は、その時々で変動させるのが理想だと言えます。
 実際に時期や場所によって価格を変動させる動きは、ホテル業界や航空業界で見られます。
 しかし、これを人間が手作業でやっていたのでは限界があります。そこで、値付けの問題をテクノロジーを用いて解決するのが「プライステック」です。
 値付けはあらゆる商品、サービスで必要となる重要な「経営課題」です。NewsPicksでも「ダイナミック・プライシング」という単語が登場していますが、このようなプライステックを活用した値付けは今後あらゆるサービスで展開されるでしょう。
 なぜなら、値付けが成功すれば企業に大きな利益をもたらすからです。
 例えば航空会社。JALは800億円かけてプライシングのシステムを開発しました。またUSJもダイナミックプライシングの仕組みを導入して成功を収めています。
 さらにビックカメラでも値札の電子化を進めています。これもダイナミックプライシング導入の一環で行われています。
 本講座では値付けについてどう考えればいいのか、その指針をお伝えしましょう。
経営を変えるプライステックの全貌
 「プライステック 『価格』に革命を起こすテクノロジー」では、第2話以降でその内容を詳細に解説する。
 第2話以降のタイトル、内容は以下のとおり。
 「プライステックは「価格戦略」と「テクノロジー」の2つが交じり合った考え方だ」
 松村氏はこう指摘した上で、プライステックによってどのようにホテルの毎日の価格を最適化したか紹介する。
 果たして、プライステックがもたらすインパクトとは。
 第1話でも触れたとおり、価格の決め方は競合や原価などに基づいて決められることが多い。
 しかし、松村氏は「顧客の『価値ベース』で柔軟に考えるのが良い」と提言する。
 第3話では「価値ベース」の値付け方について、グラフを用いて解説する。
 「価格戦略がもたらす利益へのインパクトは、販売促進の3倍」
 松村氏はデータをベースに、価格戦略がいかに経営を左右するか示す。
 さらに近年はプライステックに対して電子決済の進化など追い風が吹いている。本講義ではプライステックが持つポテンシャルを読み解いていく。
 価格はできるだけ「高く」できないか考えるのが原則であるーー。
 商品を販売していると、値下げをして販売量を増やしたいという思いに駆られるだろう。しかし、松村氏はその逆を推奨する。果たして、その真意とは。
 プライステックには大きく分けて3つの手法がある。
 それが「ダイナミック・プライシング」、「プレ・プライシング」、「ポスト・プライシング」だ。
 第6話では3種類のプライステックについて概説する。
 航空業界などで採用されている、「需要・供給」に応じて価格を変動させるダイナミック・プライシング。飲食店の「ハッピーアワー」は「ダイナミック・プライシング」の1種とも言える。
 しかし飲食店には、まだまだ「ダイナミック・プライシング」により「混雑解消」できる余地があるという。
 本講義では松村氏が時間帯だけでなく、曜日にも合わせたより細かなダイナミックプライシングの仕組みを紹介する。
 「オークション」のように、購入側が購入前に値段を決める「プレ・プライシング」。まだまだ馴染みが薄い手法だが、ある市場ではこの手法が機能しているケースが多い。
 それが「アパレル業界」だ。なぜアパレル業界で「プレ・プライシング」を導入しているのだろうか。
 購入側が商品・サービスを体験後に満足度に応じて価格を決める仕組み、それが「ポスト・プライシング」だ。
 この手法について、松村氏は「将来メディア業界などで導入が進められてもいいのではないか」と提言する。
 本講義では「顧客が絶対的に満足する価格」を実現するポスト・プライシングについて解説する。
 モノやサービスが充実している日本で、薄利多売のビジネスは成立しづらくなっている。
 しかし松村氏は「プライステックによってこの問題を解決し、社会にも良い影響を与える」と訴える。
 プライステックを導入するとどのような社会が誕生するのか。松村氏が、プライステックが行き渡った未来の姿をお伝えして講座を締めくくる。
アカデミア会員の方は、アプリにて全エピソードを視聴いただけます。詳細は以下の画像をクリックしてサイトをご覧ください。