[24日 ロイター] - 米パソコン・プリンター大手HP<HPQ.N>は24日、米事務機器大手ゼロックス<XRX.N>が提示した335憶ドルの現金と株式による買収案について、「HPを著しく過小評価」しているとし、拒否する意向を改めて示した。

ゼロックスは、11月5日にHPに買収提案を行った。HPの株主に対して、1株当たり22ドル(現金17ドルとゼロックス株0.137株)を支払う内容。一方、HPは17日、この提案は同社の評価が低過ぎるとして拒否。ゼロックスに対する逆買収を模索する意向を示した。[nL5N27X0QS]

HPはゼロックスに送った書簡で、同社の評価が低過ぎると指摘。ゼロックスが買収に向けて現金を調達できるか不透明要因が依然としてあり、調達できたとしても、統合後の株式価値に対する債務負担を巡る懸念があると説明した。

さらに、富士フィルムと今月合弁を解消したことにより、ゼロックスのポートフォリオに戦略面でかなり大きな欠点ができた可能性があるとの懸念も示した。

ゼロックスは21日、HPが25日までに「友好的」な話し合いに応じずに資産内容を開示しない場合、敵対的な買収を実行すると示唆した。