【比較】成長中のBリーグで、独自の勝ち筋を描く8クラブ

2019/11/26
日本人で初めてNBAからドラフト1巡目指名された八村塁(ワシントン・ウィザーズ)、4年前に誕生したプロバスケットボールのBリーグで初の1億円プレーヤーになった富樫勇樹(千葉ジェッツ)など、今年、男子バスケットボールでスター選手が誕生している。
NBAという明確な頂点があるバスケ界で、日本人選手の主戦場となっているのがBリーグだ。
「エンターテインメントとテクノロジーが融合したのがBリーグです。昭和のプロ野球、平成のJリーグ、令和のBリーグと言われるようになりたい」
今年NewsPicksの取材に対してそう語ったのが、Bリーグの大河正明チェアマンだ。
(撮影:是枝右恭)
【大河正明】「バスケブーム」仕掛け人に学ぶ、市場の作り方
Bリーグは11月25日、2018年度(2018-19シーズン)のクラブ決算概要について会見を開き、リーグ全体の営業収入が221億円に達したことを発表。
前年の195億円から26億円増、4年前のBリーグ発足前(NBLとbjリーグを合わせた額)と比べて2.7倍の数字だった。
※3月決算など決算期間とシーズンが同じでないクラブがある(アルバルク東京、サンロッカーズ渋谷、川崎、新潟、三遠、三河、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ、大阪、山形、Fイーグルス名古屋)。川崎はクラブ運営を2018年7月に現会社へ承継しており、数値には承継前の3カ月間のクラブ運営にかかる収入・一部費用等が含まれていない
大河チェアマンはバスケ業界全体(Bリーグ、クラブ、日本バスケットボール協会)として2020年までに300億円の営業目標を掲げていたなか、2シーズン前倒しで308億円を達成したことを明かした。
「大きい親会社がしっかりついているところだけが収入を伸ばしているのではなく、宇都宮や千葉、大阪のように地域と向き合いながら着実に収入を増やしているクラブがあることが、Bリーグの大きなポイントだと考えています」
大阪エヴェッサはおおきにアリーナ舞洲と賃貸借契約を結び、アリーナの「ソフトとハードの一体経営」を実現している
人気、実力ともに長らく低迷していた日本バスケは2014年11月、国内最高峰のリーグがNBL(実業団のトップリーグ)とbjリーグ(プロリーグ)に分裂していたことをFIBA(国際バスケットボール連盟)に問題視され、国際試合の出場禁止処分を受けた。
しかし短期間で改革を施し、今年9月には13年ぶりにワールドカップ出場。来年の東京五輪では44年ぶりにオリンピックの舞台に立つ。
【解説】混迷から、バスケ人気爆発へ。その大いなる可能性
改革の中心にあるのがBリーグで、日本バスケ全体でビジネス、ガバナンス、強化の3本柱をうまく回し、コート内外で結果を残している。
伝統的に日本の多くのスポーツ団体では体育会の色が強く、強化ばかりに力を注いでビジネスがないがしろにされることが少なくなかった。
対して生まれ変わった日本バスケは、ビジネス面に力を注ぐことで選手、ファンに好環境を作り出そうとしている。