[ニューヨーク 22日 ロイター] - 米国株式市場は上昇。ダウ平均株価<.DJI>は109ドル値上がりした。米中通商協議を巡る双方の発言が好感されたほか、底堅い経済指標も買い材料となった。

トランプ大統領は米中合意が「非常に近い可能性がある」と表明。ただ最終的な取りまとめを望むかどうかはまだ判断していないと述べた。中国の習近平国家主席も通商合意の取りまとめに意欲を示した。

ジャニー・モンゴメリー・スコット(フィラデルフィア)の主任投資ストラテジスト、マーク・ルスキーニ氏は、市場は米中交渉の行方に慎重だとした上で「合意が間近だという話は前から聞いている。どの程度間近なのかが問題なのであって、それが分からないために市場は様子見を迫られている」と述べた。

トランプ氏が香港人権法案への署名を明言しなかったことも相場を後押ししたという。

経済指標では、11月の米製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が52.2と、10月の51.3から上昇し、4月以来7カ月ぶりの高水準を付けた。市場予想は51.5だった。

業種別ではS&P500の主要11業種中、7業種が値上がりした。

個別銘柄では、高級百貨店のノードストローム<JWN.N>が10.6%急騰。2019年の利益見通し引き上げや、予想を上回る第3・四半期(11月2日まで)の利益が好感された。低価格で商品を提供するオフプライス事業の売り上げ増や、在庫抑制などが寄与した。

一方、電気自動車(EV)メーカーのテスラ<TSLA.O>は6%安。同社初のピックアップトラック型電気自動車を発表したが、斬新な外観を巡って異論の声が上がったほか、窓ガラスの強度を証明する公開実演で窓が破損する事態にも見舞われた。

ニューヨーク証券取引所では値上がり銘柄数が値下がり銘柄数を1.50対1の比率で上回った。ナスダックでも1.40対1で値上がり銘柄数が多かった。

米取引所の合算出来高は59億6000万株。直近20営業日の平均は70億3000万株。

終値 前日比 % 始値 高値 安値 コード

ダウ工業株30種 27875.62 +109.33 +0.39 27831.2 27898.4 27773.9 <.DJI>

3 6 8

前営業日終値 27766.29

ナスダック総合 8519.89 +13.67 +0.16 8530.54 8535.46 8477.49 <.IXIC>

前営業日終値 8506.21

S&P総合500種 3110.29 +6.75 +0.22 3111.41 3112.87 3099.26 <.SPX>

前営業日終値 3103.54

ダウ輸送株20種 10785.15 +103.86 +0.97 <.DJT>

ダウ公共株15種 851.25 -0.12 -0.01 <.DJU>

フィラデルフィア半導体 1690.79 -0.04 0.00 <.SOX>

VIX指数 12.38 -0.75 -5.71 <.VIX>

S&P一般消費財 944.15 +6.07 +0.65 <.SPLRCD>

S&P素材 371.93 +0.57 +0.15 <.SPLRCM>

S&P工業 686.73 +3.71 +0.54 <.SPLRCI>

S&P主要消費財 627.97 -0.89 -0.14 <.SPLRCS>

S&P金融 495.51 +3.73 +0.76 <.SPSY>

S&P不動産 235.20 -1.28 -0.54 <.SPLRCR>

S&Pエネルギー 438.15 -1.53 -0.35 <.SPNY>

S&Pヘルスケア 1135.88 +4.53 +0.40 <.SPXHC>

S&P通信サービス 176.92 +0.23 +0.13 <.SPLRCL>

S&P情報技術 1516.67 -1.85 -0.12 <.SPLRCT>

S&P公益事業 318.47 +0.08 +0.03 <.SPLRCU>

NYSE出来高 7.43億株 <.AD.N>

シカゴ日経先物12月限 ドル建て 23170 + 40 大阪比 <0#NK:>

シカゴ日経先物12月限 円建て 23165 + 35 大阪比 <0#NIY:>