[ワシントン/サンフランシスコ 21日 ロイター] - マッカーシー米陸軍長官は21日のイベントで記者団に対し、米国でも若者に大人気となっている中国の動画共有アプリ「TikTok(ティックトック)」が米国の安全保障に及ぼす影響を調査するよう関係部署に指示したと明らかにした。民主党のシューマー上院院内総務から、ティックトックのユーザー情報管理状況などについて注意喚起されていた。

シューマー氏は7日付のマッカーシー氏宛て書簡で「ティックトックによる利用者のコンテンツや会話記録、IPアドレス、位置関連データなどを含めた繊細な個人情報の集め方や取り扱い方が、国家安全保障の専門家の懸念を強めている」と指摘。シューマー氏は、中国共産党が自国企業に情報収集への協力や支援を義務づけている中国の法令について、特に不安を抱いていると説明した。

ティックトックを巡っては、運営会社が米動画アプリの「ミュージカリー」を買収したことで、米政府の対米外国投資委員会(CFIUS)も審査に乗り出している。