【解説】人事のプロに聞く、時代遅れの新卒採用の「処方箋」

2019/11/22
就活が学生の売り手市場になり、企業の採用活動はより難しくなりつつある。
リクルートキャリア就職みらい研究所によると、2020年卒の就活生の就職内定辞退率(就職内定辞退人数÷就職内定取得人数)は10月時点で65.6%。
つまり、内定を出したとしても、6割以上の学生は実際に入社してはくれないのだ。
採用が難しくなる中で、どのような対策を講じるべきなのか。日産自動車の人事部長を経て人事コンサルタントして活動する山極毅氏に、これからの新卒採用のあり方を語ってもらった。
悩める新卒採用担当への「処方箋」になるはずだ。
山極 毅(やまぎわ・たけし)/経営人事パートナーズ 最高経営責任者。1989年、日産自動車に入社。商品開発担当や人事部長を経て2016年に独立。人事コンサルタントとして企業の人事制度の立案を行っている。(写真:呉 太淳)

ナビサイトの強みが「逆回転」

──今年夏に表面化したリクナビの内定辞退率問題では、予測データに約500万円も払う企業が多数あったことが明らかになりました。