【急進】温暖化をバックに台頭。「北欧産ワイン」の底力
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気候変動の影響により、ワインの生産地マップの塗り替えが始まっています。
日本では、コメの品質劣化が激しく、今年も品質の低下を招いています。みかんやりんごの生産地も変わってきています。
生産地の塗り替えは、いままで生産できなかった地域にとってはチャンスとなっていますが、これまで生産してきた地域にとっては、経済的だけではなく、地域の歴史・食文化的な崩壊にもつながる大問題です。
単純な経済的価値だけでは計れないこれらの価値をどう維持していくのか。。。
いまからどんなに対策しても、一定以上の変化は免れないため、気候変動による様々な変化を受け入れざるを得ない状況だと思います。温暖化でぶどう前線が北上。ワイナリーも英国や北欧に進出しているとは。今から、将来の温暖化に備えるという、準備周到さには驚かされます。
気候変動は人為的に制御できないのでしょうか。デジタル化が進み、新しいテクノロジーが次々に生まれています。気候変動をコントロールできるソリューションに期待したいですね。ワインの主な生産地は北緯30度~50度 南緯30度~50度、平均気温10℃~16℃というワインベルトに含まれた地域が一般的ですが、このワインベルトが温暖化により北上しています。
そのため、北欧をはじめ今まで寒くてワインが造れなかった地域でも温暖化により、生産が可能になっています。代表例は記事にもあるようにイギリスのスパークリングワインです。
私は、現在ボルドーに住んでいますが、今年の夏は酷暑でした。伝統あるボルドーワインですが、来シーズンから「AOC Bordeaux」「 AOC Bordeaux Supérieur」は使用する品種を変更するため新しい品種の植樹が行われる動きがあるようです。
記事にもご指摘があるようにフランス・スペインなどワイン王国の伝統は崩壊しつつあり、変化を求められています。
また、少し話が変わりますが、現在はナチュラルワイン(自然派ワイン)が流行になっています。Biodynamicという無農薬で自然由来の製品のみを使用する農法が有名でしょうか。従来の大量生産型のワインや機械を使用した方法ではどうしても二酸化炭素排出量が多くなり、また大量の化学製品は身体的にも影響があります。
かの有名なロマネ・コンティも2007年からBiodynamicに移行しており、世界の有名ワイナリーもその動きが見られます。
日本でもワイン造りは増加していますが、ナチュラルワインを生産するワイナリーは少ないです。今後、早い段階でこのような体にも地球にも優しいワイン造りが広がるようにしたいです。
ボルドーワインの品種変更に関しては、こちらの記事を参考にしています。
(https://www.decanter.com/wine-news/bordeaux-new-wine-grapes-419730/)