マイナス0.1%の政策金利、深掘りの余地十分ある=黒田日銀総裁
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注目のコメント
最近買いが止まっている日銀のETF買いについて。
https://newspicks.com/news/4391353?ref=user_130194
天野さんのご意見をお伺いしたいところですが、個人的には株式リスクプレミアムを引き下げることが目的である以上、プレミアムが構造的に高い時(他の条件が一定なら株価が下がった時)に買い、そうでなければ見送るか売るかという選択の幅があるのが当然で、そのような柔軟な運用の方が政策効果も高いと思います。マイナス0.1%の政策金利を深掘りすることも国債を更に買うこともETF(株式)を買うことも、やろうと思えばできるでしょう。然し、極端な量的緩和がインフレ期待を引き上げず自然利子率を引き上げて経済にマイナスの影響を与える可能性すらあることは日銀の“社会実験”で粗方分かったように思えるし、マイナス金利政策が景気回復にさして役に立たないことはECBの“社会実験”で分かったような気がします。それどころか、低金利が行き過ぎると経済にマイナスに働くというリバーサルレート論すら真実味を持ってきた。中央銀行が株を買うのはもともと禁じ手とされていたものですから「ETFを買い入れている中央銀行は現時点では先進国にはない」のは当然です。手詰まりのECBが今後始める可能性なきにしもあらずですが、どう言い繕っても「株価形成をゆがめる」ことは否定できないように思います。
「市場には国債はまだ十分ある」とのことですが、異次元緩和が始まる前(12年/6月)の国債保有者の内訳は日銀10%、銀行44%、その他46%でした。最近(19年/6月)の内訳は日銀47%、銀行15%、その他38%です。銀行以外の保有者は生損保とか年金などの長期保有者が殆どで、銀行はほぼ売り尽くした感無きにしもあらず。銀行も国債保有をゼロにするわけに行きませんから、更に売ったとしても5%~10%まで落とすのが精々じゃないのかな。国債の半分近くを買い占めた日銀がこの先どこまで買えるかは疑問です。
金融政策を司る中央銀行の総裁として打つ手が無いとは絶対に言えないでしょうし、言ってはならないことも分かるけど、 “壮大な社会実験”と揶揄された異次元の金融緩和、こういうご発言を聞くにつけ異次元からの脱出はもはや容易ではなさそうに思えてしまう・・・ (・。・;