[シンガポール/東京 15日 ロイター] - インドネシアのプルマタ銀行買収で、有力候補の一角だったシンガポールのオーバーシー・チャイニーズ銀行(OCBC)<OCBC.SI>が交渉から離脱する方針を固めたことが15日、分かった。複数の関係筋が明らかにした。三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>が優位に立ったかたちで、買収額など詰めの協議を年内にも本格化させる見通しだ。

プルマタ銀買収を巡って名乗りをあげていたOCBC、三井住友、DBS銀行<DBSM.SI>、インドネシアのメガ銀行<MEGA.JK>などのうち、OCBCと三井住友が有力候補とみられていた。

関係筋によると、OCBCは15日までに、プルマタ銀の株式約90%を保有する英スタンダード・チャータード銀行<STAN.L>とインドネシアの複合企業アストラ・インターナショナルに離脱方針を伝え、受諾された。OCBCが交渉から離脱した理由は明らかになっていない。

別の関係筋はシンガポールでロイターの取材に応じ、「OCBCに加え、DBSも買収交渉から外れた」と述べた。

(Daga Anshuman、梅川崇、山口貴也)