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とてもわかりやすいスライドだと思います。

私も現在進行形でいくつかのランダム化比較試験(RCT)に関与させていただいていますが、医療の世界では、多くの治療がこのRCTで有効性と安全性の両者が評価された上で、現場で広く用いられることになります。

いくつか補足ですが、ランダム化は必ずコンピューターを用いるというわけではなく、封書などを用いて行う場合もあります。また、必ずしも「多数」の人を用いるというわけではなく、実際には測定するアウトカムと予想される結果に応じて必要な数を算出して行うというのが正確です。

スライドでは2群間比較が紹介されていますが、3群比較や多群比較も可能です。また、このようなRCTを集積して、メタアナリシスという手法でさらに良質なエビデンスを構築することも可能です。最近では、多数の治療法を一気に間接比較してランキングするネットワークメタアナリシスという手法も開発されており、より複雑な命題にも根拠を示すことができるようになりました。

何れにせよ、多くの方に影響を及ぼすことについては、これからの時代、丁寧にエビデンスを構築していくことが非常に重要になると思います。エビデンスのまだない時代から良かれと思って行われてきたことが、実はマイナスのことだったと判明することもよくあることだからです。
ランダム化比較試験(RCT)についてわかりやすい解説。

開発援助における社会実験の意義を証明したのが、
デュフロ、クレーマー、バナジー達。

日本語で彼らによる入門書も出ている。

RCTが開発経済学で評価されたこともあり、
経営学でも「実験」が流行の一つとなっている。
ただし、経営学では適用可能範囲が狭い感がある。

開発援助なら、
ランダム化したグループをつくって、
無償で蚊帳を配るグループと
有償で蚊帳を販売するグループを
比較できるが、、。

エステル・デュフロ, レイチェル・グレナスター, マイケル・クレーマー (著),

『政策評価のための因果関係の見つけ方:ランダム化比較試験入門』
2019/7/25 日本評論社
*この本には、訳者の小林雇平先生の長い解説がついており、
数式がないので、初学者にもわかりやすい。

https://amzn.to/2OkPEdr
「エビデンスベース」という話の裏側には、エビデンスをエビデンスたらしめるために、因果推論する必要があります(こうなったらこうなるかも、という予測ではなく)。
因果推論で最も重要なのは、反実仮想(counterfactual)。このための手法がRCTです。
経済学のみならず、社会科学全般で、counterfactualがしっかりデザインされていない論文はなかなかトップジャーナルに載りにくいです。RCTも先進国含め、バシバシ実施されています。
開発経済学でノーベル賞を受賞。その開発経済学とは何か、をわかりやすくインフォグラフで解説したレポートです。

経済政策がどれだけ効果があるのか。議論で済ませるのではなく、社会実験によって、数値でその効果を検証する。

その手法が、RCT。ランダムサンプルに対して実験することにより、偏りをなくすというベーシックな手法。

壮大な社会実験を実施したことの意義が認められてのノーベル賞受賞なのでしょう。
なんて素敵な特集。これを機に、日本でもドンドンRCTが重要な政策意思決定に応用されるのが当然になって欲しい。それが政策関係者のインセンティブにどうリンクしてくるかやさせるかは、別の経済学の視点も必要になるでしょうが、ムーブメントがきてほしい!
この成果を否定するものではないのですが、日本とか先進国(アメリカなんかは比較的理解もあるようですが)ではまあ無理、ですよね。なんで我が家は蚊帳もらえないの?蚊に刺されて死ねと言うの?的な。
よほど条件そろわないとRCTなんてできない。

やむを得ず、雑多なデータの中からなんとか因果関係と推測されるものを見つけてくるために発展してきたのが計量経済学で、そちらも引き続き重要なのは変わらない(むしろ、えいや、のなんちゃってビッグデータ解析に騙されないための知見はますます必要に…)。

よくも悪くも日本の政策議論でノーベル経済学賞の中身が注目されることも少ない(受賞した経済学者の権威や言説が使われることはある)ので、日本でもRCTを、なんて流れは起きない、か。
データは雄弁に語る。
そして分厚い書籍を分かりやすくスライド化して伝えるNPの人たちの仕事も価値がある。
今後はおそらくRCTの名の下による結果がたとえ手法に誤りがあっても盲信されてしまうおそれがあるものの、それでも従前のエビデンス無く水掛け論になりがちな経済学において「エビデンス重視」の流れが形成されるのは大いなる前進。
今後、ベーシックインカムの効果測定についても、社会実験によるエビデンスを得ることが出来る可能性が広がるとのこと。人文科学にたくさんある信念対立に決着がつくことも増えてくると期待。
全てがエビデンス重視になることには懸念もあるけれど、信念対立に溢れすぎるよりは良いと思う。しかし。そこには研究者や課題に取り組む人々の揺るぎない信念が伴う。。。
この連載について
途上国での貧困解決でイノベーションを起こした新たな開発経済学。いまや世界各国の政策に大きな影響を与えており、2019年にはノーベル経済学賞を受賞した。成功の要因となった社会実験、研究の成果、世界へのインパクトを考える。

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