[東京 15日 ロイター] - アジア時間の原油価格は上昇。石油輸出国機構(OPEC)の来年の原油需要見通しを受け、OPEC加盟・非加盟産油国(OPECプラス)が来月開く会合で減産延長を決定するとの期待が高まった。

カドロー米国家経済会議委員長が、中国との協議は極めて建設的だとし、中国と通商合意に近づいているとの認識を示したことも、市場を支援している。[nL4N27V0JV]

0147GMT(日本時間午前10時47分)時点で、北海ブレント先物<LCOc1>は0.30ドル(0.5%)高の1バレル=62.58ドル。前日は0.09ドル安だった。

米WTI先物<CLc1>は0.29ドル(0.5%)高の57.06ドル。前日は0.6%下落していた。

OPECは14日、2020年の原油需要が減退するとの見通しを示した。[nL4N27U4K7]

OANDAのシニア市場アナリスト、エドワード・モヤ氏は「エネルギー市場は引き続き、OPECプラスの当局者発言や、(米中)通商協議の行方に左右されるだろう。中国が派遣部隊を増強することなく、香港情勢をある程度沈静化できるかどうかも重要だ」と指摘した。

米エネルギー省エネルギー情報局(EIA)の週間統計では、原油在庫が220万バレル増と、ロイターがまとめたアナリストの予想(164万9000バレル増)を上回ったが、市場はこれには反応薄となっている。[nZONQIQ003]