[マニラ 14日 ロイター] - フィリピン中央銀行は14日、政策金利の翌日物リバースレポ金利を予想通り4.0%に据え置いた。今後の政策決定は経済の健全性とインフレ動向に左右されるとの考えを示した。

ロイター調査では、エコノミスト10人全員が据え置きを予想していた。[nL4N27T07P]

フィリピン中銀の幹部は会見で「金融委員会は現行の金融政策設定が引き続き適切であると認識している。これは落ち着いた物価見通しや堅調な国内経済成長見通しによって支えられている」と表明した。

第3・四半期のフィリピンの国内総生産(GDP)は前年同期比6.2%増と、ロイターがまとめたアナリストの予想中央値(6.0%増)を上回った。[nL3N27N0UO]

INGのエコノミスト、ニコラス・マパ氏は「政府は来年、6.5─7.5%というより高い成長率を目指すとみられ、中銀が財政刺激策を強化する必要が生じるかもしれない」と述べた。

中銀は今年の平均インフレ率予測を2.5%から2.4%に下方修正した。2020年と2021年の予測は2.9%に据え置いた。

ロイター調査では、エコノミスト10人中9人が政策金利は年内いっぱい据え置かれると予想。うち過半数は、早ければ来年第1・四半期にも中銀が利下げを再開するとの見通しを示した。