[東京 13日 ロイター] -

東京株式市場で日経平均は反落した。前日の上昇の反動などで売りが先行して始まった後、混乱する香港情勢を嫌気して香港ハンセン指数や上海総合指数が軟調に推移すると、日経平均も一時250円近くまで下げ幅を拡大した。ただ、外為市場でドル/円が109円台で推移するなど、売り崩すだけの材料は見当たらず、後半は下げ渋った。  

香港では12日、警察が金融街の中環(セントラル)や2大学の構内で催涙ガスを噴射するなど、警察とデモ隊の衝突による混乱が続いている。  

テクニカル面では、前日までの上昇によって過熱感が生じていたため、「これまで目立った押しがなかったので、リズム的にみると、ここでの押しは歓迎できる」(国内証券)との声さえあり、悲観する雰囲気は感じられない。  

市場では「懸念される香港情勢も大ごとにはならないとの見方が多いようだ。ただ、商いが細っていることが気がかり。目先は調整局面となりそうだ」(SBI証券・投資調査部長の鈴木英之氏)との指摘もある。

TOPIXは7日ぶり反落で、前日比0.55%安。東証33業種では、繊維業、証券業を除き31業種が値下がりした。東証1部の売買代金は2兆1558億7300万円。  個別では、指数寄与度が大きいファーストリテイリング<9983.T>が軟調。主力の輸出関連株に安い銘柄が目立つ中で、アドバンテスト<6857.T>、いすゞ自動車<7202.T>が散発高した。

東証1部の騰落数は、値上がり479銘柄に対し、値下がりが1606銘柄、変わらずが68銘柄だった。

日経平均<.N225>

終値      23319.87 -200.14

寄り付き    23439.25

安値/高値   23270.93─23452.63

TOPIX<.TOPX>

終値       1700.33 -9.34

寄り付き     1706.55

安値/高値    1699.56─1707.48

東証出来高(万株) 121532

東証売買代金(億円) 21558.73