ヤマト「アマゾンの仕事が戻らない」誤算の真因
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今年年頭にNewsPicksに寄稿した「ポスト宅配クライシス」の通りになっていますね。
https://newspicks.com/news/3578130
この一年で、ヤマトホールディングスさんの株価が半分になるというのは、予想してなかったですが、これは現実なので、ヤマト運輸さんには、頑張って欲しいと思っています。
この東洋経済の記事が突いている通り、ヤマト運輸さんは、アマゾンから宅配は欲しいはずです。その理由は、宅配密度が下がってしまうと採算が悪くなるからです。
一方のアマゾンは、本気で、デリバリープロバイダを地方都市まで広げようとしています。
今回、ヤマト運輸さんの実質値下げで、ドタキャンのあった物流会社が、角井が知る限りで3社あります。ヤマト運輸さんの焦りまたはプレッシャーは、相当なものだったというのは間違いありません。
ちなみに、2017年4月、2018年4月、2019年5月の推移は、
ヤマト運輸さんは71.4%→49.3%→31.8%で、
デリバリープロバイダは5.0%→20.3%→41.2%となっています。ウーバーイーツだけでなく、宅配業の個人事業主化はどんどん進んでいる。もともと赤帽さんとかトラック運転手さんとか個人事業主が多い業種なのだけど。
今度、ケン・ローチ監督の最新作『家族を想うとき』(https://longride.jp/kazoku/)の試写会を観に行く。マイホーム購入を夢見てフランチャイズの宅配ドライバーに転職した父親と家族の物語らしく話題になっている。一度はメガホンを置いたケン・ローチ監督が復帰してまで取り組みたかったテーマ。
考え続けたいです。
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個人事業主のドライバーに直接業務委託する「アマゾンフレックス」を2019年1月から本格的に始めている。アマゾンフレックスは現在、関東圏・愛知県・宮城県・北海道で展開している。経営的には正しいことをしたと思える。Amazon比率が下がったのであればヤマトにはヤマトでAmazon抜きでも高利益を叩き出すための構造改革をするチャンスとも言える。株式市場やマスコミの揶揄や批判は程々に聞いて他社には無い競争力を付けるのが正しい方向性と思う。