[杭州(中国) 11日 ロイター] - 中国の電子商取引大手アリババ・グループ<BABA.N>は、同国でネット通販最大の商戦日とされる11月11日の「独身の日」の取引額が、2684億元(約4兆2000億円)と前年比26%増加し、過去最高を更新したことを明らかにした。

ただ、伸び率は2018年の27%を下回り、2009年に独身の日を開始してから最も低い水準となった。中国経済が減速する中、国内の電子商取引市場の低迷を反映する結果となった。

米アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>のオンラインストアによる直近の四半期の売上高を上回った。中信証券は20─25%の増加を見込んでいた。

イベントにはテイラー・スウィフトなどの有名歌手が出演した。

アリババによると、アップル<AAPL.O>、ロレアル<OREP.PA>、ファーストリテイリング<9983.T>のユニクロを含む84のブランドが、最初の1時間の売上高がそれぞれ1億元以上となった。

2018年の独身の日のアリババの取引額は、約300億ドルとなり、米国の感謝祭後の「サイバーマンデー」の売上高全体(79億ドル)を大幅に上回った。[nL4N1XN1V9]

同社は今年の参加者は、昨年を約1億人上回る5億人以上と推計している。

関係筋が先月明らかにしたところによると、アリババは今月、最大150億ドルの調達に向け、香港市場に上場する計画だ。[nL3N27G0WU]

同社は中国でネット通販最大手の座を維持しているが、京東商城(JDドットコム)<JD.O>のほか、ピン多多(ピンドォドォ)などとの競争に直面している。

*内容を追加しました。