新着Pick
1036Picks
Pick に失敗しました

人気 Picker
昨日の記事では、センセーショナルな内容に驚かれた方も多いかと思います。
様々なコメントを読ませていただき、誕生から12年経ったiPS細胞について、新しい視点で見る良い機会となりました。

【ドキュメント】日本のiPS細胞は、なぜガラパゴス化したのか?
https://newspicks.com/news/4406530

一方で、この特集前のわたしは、そもそもiPSが何だったのかうろ覚えというどうしようもない状態でした。そんな自分でも読めるように、今日の記事では少しトーンを変えて「中学生でもわかるiPS細胞」というところを目指してつくりました。

iPS細胞の誕生の衝撃とは何だったのか、山中さんが注力するiPS細胞ストック事業や、日本の再生医療の現状など、盛りだくさん、完全ビジュアル解説でお届けします。
昨日の記事もそうだけど、山中先生の発想を疑問視する展開には違和感があります。

研究者なら、自分の発見したものを推し進めたいのはある程度仕方ないことです。大切なことは、それを客観的に見たときに、特に多額の税金を使って推し進めるべきものか、という判断です。

今日の記事の前半にあるように、iPS細胞はゲノム編集がない時代で病態解明や創薬スクリーニングに大きく貢献しています。そのため、カバー画像にある副題「iPSの失敗」は明らかにミスリードです。

問題となっているのはiPS細胞そのものではなく、iPS細胞を日本の戦略としてどう位置付けるのかという戦略です。その意味で、副題は「iPS戦略の岐路」あたりが適切です。そうすれば、ストック事業推進派の意見がもっと聞けたのに、と思います。

なんでもかんでも成功(すごい)と失敗(転落)と二分化して考えるのがNPの悪い癖です。世の中そんなにシンプルではありません。
iPS細胞は基礎研究がまだまだ必要なフェーズですが、ここにきて研究予算が縮小していく見込みです。

ノーベル賞受賞という熱狂の中、「夢の再生医療」とバラ色の未来ばかりを語って医療産業化にカネを投じてきたメディアと国。その実現前の支援撤退は、まさに「失敗」と言えるでしょう。ところで「失敗」=ダメ、とは思っていません。失敗という言葉に過剰に反応するのもある意味、日本的かもしれません。

本来、iPS細胞は、再生医療より創薬や病態究明のほうが有望と言われます。第一回のドキュメントに続く本日は、改めてiPS細胞のキホンをインフォグラフィックで解説します。
ちょっとかわいい。

iPS細胞のインパクトを何であるか大変わかりやすいコンテンツでした。引用している論文と、予算のリファレンスに関してコメントしたいことがありますが、今回はトーンを合わせて科学的なコンテンツを補足させていただきます。

ES細胞にはこれから個体になるところ(胚)の細胞の一部なので、ポテンシャル(多能性:プルリポテンシー)があるのは理解できると思います。

でも精子と卵子が出会って受精卵になったら、また何にでもなる細胞ができるんですよ。考えたら不思議ではないですか。でもどうやって?ここが根本的な問でした。

NP向けに表現を試みると、人間が「個体」として存続するためには、光の情報を受ける「目」であったり、外界と境界を作り温度調節をする「皮膚」であったり、まさに「組織」をつくって一つの会社(個体)を維持しています。

でも人事部の人が、いや私は経営がやりたかったと言って勝手に好きなことしていたら存続できません。皮膚を怪我した後にそこから気まぐれに「目」とかできてきたら困るのです。

そこで、個体発生が始まったときから、DNAや染色体構成に関わるタンパク質に化学的な修飾(マーク)をしていって、細胞それぞれの運命を導いて(誘導)専門性を高めていきます。(この研究分野はエピジェネティクスといいます)しかもかなり厳格に規定して他の仕事はさせません。(後戻りさせません)

それを受精というイベントなしに、4つの遺伝子を外から入れるだけで起こしたのが

induced Pluripotent Stem cell
多能性を誘導した幹細胞

です。ES細胞というツールがなければこの発見はありませんでした。記事中にある4つの遺伝子を見つけるためにES細胞と普通の分化した細胞を比べて、卵に近いES細胞にだけ特別にたくさん働いている遺伝子を絞り込んでいったのです。はじめは24個でした。そして最後には4つまで絞っても初期化できることを報告したのです。

Takahashi K, Yamanaka S. (2006).
“Induction of pluripotent stem cells from mouse embryonic and adult fibroblast cultures by defined factors”. Cell 126: 663-676.
iPS細胞について、とてもわかりやすくまとめられたインフォグラフです。さすがすなださん。

山中教授が「まだ基礎研究も十分ではない時期に、バラ色の未来を語ってしまった」と述べられていますが、未来構想があって、それに向かって進むというのは至極まっとうなアプローチだと思います。ただ、漠然と研究していても何も生まれません。

iPS細胞の可能性をこれからも継続して追求して欲しいと願います。細胞Bank構想はともかくとして。
読んでいてすぐ思いついたのは、一度掲げた政策を「やめる」という決断が誰もできなかった「もんじゅ」

使用済み燃料を増殖させて、自前で原発の燃料を作り出していける夢の核燃料サイクル計画の要の高速増殖炉「もんじゅ」。
1兆円を超す税金が投じられ、度重なる事故と技術的難易度、加えて世論もあり、廃炉が正式に決定した。

iPS細胞への一本足で、文科省はまた「外してしまった」わけですね。
先端技術を具現化する事は本当に難しい。科学的バクチとも言える。
時には「外す」事もある。それも理解できる。それを恐れていては挑戦は出来ない。

ただ、「多分無理だろう」と思っていても、やめれない体質は問題視すべきでしょう。
役所が決定権と責任。そして予算を持っていると、民間では理解できない「延命」が多々起こる。
これはわかりやすい。そもそもiPS細胞って何がすごいの?を理解したい人に、ES細胞との違いも交えながらビジュアルで平易に解説してるのでおすすめです。
文脈が分かりやすい。
昨日もコメントした点だが、自分は医療に限らず、技術オプションは広い方がいいと思っているし、それを育てることはリスクを取ること(時間も費用も掛かる)だと思っている。
その見方の中で、課題となっているiPS細胞バンク事業については1100億円のうちの約100億円。細胞バンク事業についてはこの金額をどう判断するかだと思うし、またバンク事業の課題が全てiPS事業の課題ではない。
また記事末尾に海外から出てきた論文についても触れられている。これは研究の裾野も広がっているという見方はできないだろうか?今の研究・臨床試験数はES細胞の方が先行していたからそちらが多いのは自然で今後の趨勢の全てを示唆するわけではない
特許出願件数とかを見ていても、ブレークスルー技術が出てくると、応用研究や量産研究など、一気に増えてくる。
https://newspicks.com/news/4406530
ニューズピックスのビジュアル解説、いつもながら本当にわかりやすいですね。
iPS細胞を使った脊髄損傷の再生医療研究に取り組む岡野栄之・慶応大教授ら、後半に入っている複数の識者のコメントも必見です。初期の議論での本庶佑氏のコメントも興味深いです。
いつもながら、このシリーズ分かりやすいよね。絶対、子どもたち向けの授業に使うべき。
山中さんは、純粋に研究者として邁進しておられるだけだし、そもそも研究は試行錯誤が本業のとこあるし、悪くいうのは違和感ある。
メタの位置で判断してプロジェクト全体の方向性を指揮する役割が必要なんでしょうね。