「個人情報悪用される」不安広がる香港、電子マネーから「現金回帰」の動きも
コメント
注目のコメント
最後のこの一文の重みもさることながら、中国で起きていることはデジタル社会が進む世界で起きかねないことかも。映画マイノリティリポートの世界がどんどん近づいている感じも。
> デジタルマネーは個人情報のかたまりであり、情報を握る者は覇権も握る。中国の圧力と闘っている香港人は、そのことをよく分かっている」香港市民は、中国によって束縛され、自らの自由が制限される状況に追い込まれているからこそ、国家的権威が各種情報を一手に握って個人レベルでの監視・管理を強化することに対する危機感を持てるのかも知れません。
しかし、日本に在ってさえも、個人情報や行動情報をある国家機関や他人に掌握される危険性については、危機感を持っているべきだと思います。
交通系のICカード/アプリも支払い系のICカード/アプリも、個人の情報をネットワークに上げるものであり、万が一、情報を管理する企業が権威主義的な政府に協力すれば、政府は、個人の行動を監視することができるようになります。ビッグデータ管理、監視カメラ、AI等の技術が、多数の国民の行動監視を助けています。
中国では、アリペイ等による支払いが主流になっています。1年ほど前、私も上海の4つ星ホテルのラウンジでクレジットカードを使用しようとした際に、若い店員が使い方がわからず、年配の店員に聞きに行くといった経験をしました。それほど、アプリによる支払いが主流になっているのです。
ICカードやアプリによる支払い情報と、顔認証システムが監視カメラ映像から特定された個人の行動の情報が、全てビッグデータとして管理され、中国共産党に掌握されていると言われます。
中国研究者から、中国国内で紙幣の発行枚数が減少しないのは、自分たちの行動を把握されるのを嫌がる中国共産党幹部が大量に現金を使うからだ、という話を聞いたこともあります。
中国共産党の監視や拘束を受け入れられない香港市民の中に、カードやアプリでなく、現金を使用しようとする動きが広まるのは、当然と言えるかもしれません。もう一枚無記名式のオクトパスカードを所有して、そちらに現金でチャージして電車やバスで利用していれば良いだけだと思うんですが…。ようは、個人情報と紐づかなければいいので。
香港ではオクトパスの利用者のうち何人(%)の人が利用を辞めて、電車やバスの乗車に現金を使っている、ともっと具体的な数字を示して、だから現金回帰している、と事実関係を伝えて欲しいです。
でなければ、日本でも国が電子マネーから個人情報を取得して危険かもよ、と不安だけを煽ることになりますから。