[6日 ロイター] - 米IBM<IBM.N>は6日、バンク・オブ・アメリカ<BAC.N>と提携し、金融サービスに特化したクラウド技術を構築したと明らかにした。バンカメが同プラットフォームを利用する最初の主要行になる。
IBMが特定の業界向けにクラウドプラットフォームを立ち上げるのは初めて。金融サービス業界に求められる規制面や安全性、システムの回復力における高い基準を満たすよう設計されている。
バンク・オブ・アメリカのベサント最高執行責任者(COO)兼最高技術責任者(CTO)は「極めて機密性の高い情報を扱うことへの懸念に対応した基準を設定することで、クラウドを比類ないほどの安全なレベルにすることを目指している」と語った。
銀行が利用するクラウドサービスを巡っては、キャピタル・ワン・ファイナンシャル<COF.N>の顧客情報流出を受け、第三者プロバイダーへの依存に伴うリスクに対する懸念が高まり、監視の目が強まっている。
米議員らは規制当局に宛てた書簡で、アマゾン・ドット・コム<AMZN.O>やマイクロソフト<MSFT.O>、アルファベット<GOOGL.O>などが銀行に提供しているクラウドサービスについて、国際金融システムの重要な要素になっているとし、直接監督することを検討するよう求めている。書簡はIBMには言及していない。