イランがIAEA査察官を一時拘束、渡航書類没収=関係筋
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イラン政府の言い分としては、査察官が「疑わしい物体」を持ち込もうとしていたから検査した、ということです。IAEAのような国際機関に対して、イラン政府が嫌がらせをしても、合理的な利益にはなりません(イラン政府の行動が常に合理的ということはありませんが)。
イラン政府は、過去に原子力施設がハッキングで大きな打撃をうけたこともあり(イスラエルによると考えられます)、スパイによる破壊活動というのを、本気で警戒しています。
おそらく、イラン政府の現場の職員は、IAEAの査察官の中に本当にイスラエルなどのスパイが紛れ込んでいて、スパイウェアを仕掛けようとしていたと思ったのでしょう。そのくらいには、イラン政府は、謀略や破壊活動について、疑心暗鬼の心理状態にあります。先週、天野之弥氏の後任として、ラファエル・グロッシ氏がIAEAの事務局長になった。その際、イランは「公平性」の継続を求めていた。それで、新体制に少しプレッシャーをかけたのかもしれない。