【新】麹町中学校「型破り校長」が本当に伝えたかったこと

2019/11/8
まるで預言者のように、新しい時代のムーブメントをいち早く紹介する連載「The Prophet」。今回登場するのは、東京都千代田区立麹町中学校での教育改革で注目される、同校の工藤勇一校長だ。
「主体性のある子ども」を育てるための麹町中学校の取り組みは、「宿題廃止」「定期テスト廃止」「固定担任制廃止」といったセンセーショナルな部分ばかりが切り取られがちだ。一方、工藤氏が新著『麹町中学校の型破り校長 非常識な教え』(SB新書)で明かすのは、その奥にある「日本の教育を構造から変えていきたい」という深い思いである。
工藤氏の真の狙いを知れば、麹町中学校の「改革」は「都会の先進的な学校だからこそ可能だったレアケース」などでは決してなく、どの学校でも、さらには家庭でも実践しうるものだということが理解できるだろう。
工藤勇一(くどう・ゆういち)
1960年山形県鶴岡市生まれ。東京理科大学理学部応用数学科卒。山形県公立中学校教員、東京都公立中学校教員、東京都教育委員会、目黒区教育委員会、新宿区教育委員会教育指導課長等を経て、2014年から千代田区立麹町中学校長。麹町中学校では「世の中ってまんざらでもない! 結構大人ってすてきだ!」と生徒たちが思える教育を目指し、教育改革に取り組む。宿題廃止・定期テスト廃止・固定担任制廃止を次々に打ち出した改革は、文部科学省が視察に訪れ、新聞各社・NHK・民放各局などがこぞって取り上げるなど、教育関係者・メディアの間で話題となる。
目立つ部分は改革の本質ではない