[ロンドン 6日 ロイター] - IHSマークイットが発表した10月のユーロ圏総合購買担当者景気指数(PMI)改定値は50.6で、前月の6年超ぶりの低水準(50.1)から上昇した。速報値(50.2)からも上方修正されたが依然、景況拡大と悪化の節目である50に近い水準にとどまった。

IHSマークイットのチーフ・ビジネス・エコノミスト、クリス・ウィリアムソン氏は「10月も景気停滞に近い状態となった。受注が減少し、第4・四半期がマイナス成長になる恐れもある」と述べた。

PMIの構成項目をみると、新規事業指数が48.7から49.6に上昇したが、2カ月連続の節目割れとなった。

ウィリアムソン氏によると、PMIは第4・四半期の成長率が前期比で0.1%となる可能性を示唆している。

サービス部門PMIは52.2で、9月の51.6から上昇した。しかし事業の見通しを示す指数は58.6から57.4に低下した。