孫社長「真っ赤っかの大赤字」ソフトバンクグループ中間決算
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ソフトバンクのファンドは、シリコンバレー的にはベンチャーキャピタルではなく「グロースファンド」と分類されることが多いです。未上場だがプロダクトがすでに世に出てかなりの規模になっている企業に投資することが多いからで、他にもいくつかこの分類のファンドがあります。
なので、普通のVCのようにすごく安い株価で買うことはできず、当たっても超大当たりにはならない。ベンチャーがなかなか上場しなくなった時流の中で、大きな先行投資が必要なタイプの事業に資金を提供し、長期で投資を回収するのが本来の姿です。
それはよいのですが、このやり方の前提が、一昔前のテック企業の「winner takes all」を前提にし、カネの力でドーピングして急成長させ、業界を制覇すれば、競合は自然に消滅してその後は儲かるようになる、という考え方なのが根本的に問題です。前にWeWorkの記事に書いたように、コワーキング事業ではWeWorkの成功がかえって競合の参入を促すことになりました。Uberも然り。最近はあまり「winner takes all」の法則が通用しないのです。
この点を孫さんがどう考えているのか知りたいところです。別に孫さんの肩を持つつもりもないのですが、
この方は、間違いを認める時は、ちゃんと認めると言うのが、やはりここまで来れた稀代の経営者ということなんでしょうね。
もっとも誰も助けてくれないし、
自分の会社だし。
逆に「この人は絶対逃げない」
という前向きな印象を持ちました。
でもここ大事なんですよ。
人間良い時は誰でも良い。
でも必ずうまく行かない時が来ます。
その時をどう乗り切るかがその人の
値打ちだと思うし、
きっと周りも僕たちもそこを見ています。
引用
ソフトバンクグループのことし9月までの中間決算は、営業損益が155億円余りの赤字となりました。
記者会見した孫正義社長は、「今回の決算はボロボロだ。真っ赤っかの大赤字で、まさに台風というか大嵐という状況だ」と述べました。大西康之さんと並んで記者会見に臨みました。
トヨタの章男社長と違って、孫さんは決して逃げません。
うるさい、へそ曲がりの記者から順に指していきます。
今日のトップバッターは、何と大西さんでした(録画1時間10分頃)、
終わりのほうで、僕も指してもらいました(1時間35分頃)。
章男社長の場合、最前列で1時間、手を上げ続けても、
僕なんか指してもらえません(「札付き」だからでしょうね)。
大西さんも僕も孫さんが大好き、当代随一の
面白い経営者であることに異論がありません。
比類なき天才の「生の声」を聞いてください。
https://www.youtube.com/watch?v=TIUiorMnRrI