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主たる投資先毎にセグメントされているので、短信を時系列で地道に読み積めば、SBGという企業についてある程度結果を理解することは可能です。
けれども、SBGの将来については、やはり孫さんによる決算発表を聞かないと短信からは現在に至る過去しか読み取れませんでした。
財務諸表を見て、一つだけに絞って注目するとしたら、資本合計額が8,623,626百万円に対して、資産の中に、無形資産が6,628,147百万円、のれんが4,083,280百万円あり、資産のこの換金性が読み難い2つの資産の合計額が、資本合計額を上回っていることです。
また、投資事業がメインなので、しょうがないことではありますが、アリババ株を処分することで利益を期間平準化しています。
中々お目にかかれない財務資料です…
傘下に事業会社を持つ
投資ファンド。
この認識を、まず持つ必要がある。
投資にリスクは付きもの。
騒ぎ立てることではない。
ファンドとしての成績は、
わかりやすく言えば3勝1敗くらい。
平均IRRは20%を上回る。
「手堅いが凡庸な」どこにでもある
ファンドの倍はある。
悪くないトラックレコードだ。
会見の締めくくりは、
「戦略に変更なし、
ビジョンに変更なし、
今起きていることは
平穏なさざなみであって
大波ではない。」
全体を総括すれば、たしかに、それが妥当な
受け止めだと思う。
正直、これまではブレーキが効かず、担当レベルではアクセルを踏んだもの勝ちだったのだと思います。今回の反省を踏まえ、VF2のより具体的な投資方針、それに合わせた投資先候補の数、そして投資家の確保の行方が気になります。
細かいチェックはこれからですが、take-awayとして
1. 今後は投資先が軌道に乗った5年後あたりのフリーCFに対して売上高成長率30%であればFCF倍率25倍で投資価値を算出し、それをIRR年率30%で現在価値にし、かつ40%のセーフティマージンを取って価値を算出する。
2. 投資先のガバナンスをしっかり見る(種類株による過大な議決権など)。
3. 今後投資先の財務は独立採算で、救済はなし(WeWorkは例外=私の理解です)
4. WeWorkは新規開発をやめて稼働率を上げることで5年後には$1BのEBITDAを出したい。
5. WeWorkのAI化は成長戦略の中で具体化の予定。
しかしマルセロがいなかったら、どうなっていたのか。誰か質問して欲しいです。
過去pickご参照。
https://newspicks.com/news/4327913?ref=user_345620
冒頭で日経の「ソフトバンクに逆風」系の見出しを大波をバックに貼り付け、「大幅減益」・「WeWork問題」という2語だけを次のスライドに。そこへのメッセージとして減益もしてWeWorkは減損して、そして前回決算比でも投資価値は増加していることを強調(Alibabaが大きい)。
http://bit.ly/2JWcTsC
上記は上記で真実だと思う。ソフトバンクの価値を定義している大部分は投資で、かつAlibabaが一番大きい。ただ、WeWorkの失敗で投資プロセスへの疑義が発生している。そこへの振り返りなどは見当たらない。
あと、保有株式の価値が大部分を占めるようになると、米Yahooのように事業売却をしたうえでその価値を開放する方がよいという議論が出て来うる。その観点で「今後投資含めて価値創出をして超過リターンを埋めるのか」が問われているのが本来的な論点だと思っている。
コストを削れば、weのサービスや質は落ちるし、weが新規出店しない事で、同業他社などはより安くオフィスを借りれるし、テナントも直接借りた方が安い。
そして、イケてるweのイメージが崩れた今、これまでの賃料や入居率が保てるか?そもそも賃料MAXの時期に一番高く借りていて、そのコストは削る事ができない。
不動産業はシンプルだが、仕入れが重要。そこが高い時点で、利益を生むのはそんなに簡単ではない。
結果はともかく立派だ。
ソフトバンクの転換点に来ており、乗り越えればいいですが。
孫正義の限界も感じる。神のような投資能力はすでに亡くなっていったのではないか。